【筒香独占手記】本塁打への目覚め 小4で見た松井氏の球宴3連発

[ 2016年7月17日 08:30 ]

<全セ・全パ>2回無死、右越えソロを放ったDeNA・筒香は広島・菊池とハイタッチする

「マツダオールスターゲーム2016」第2戦 全セ5―5全パ

(7月16日 横浜)
 ゴジラと重なった。全セの4番を務めたDeNA・筒香嘉智外野手(24)が2回に先制の右越えソロを放った。8年ぶりの本拠地・横浜スタジアムでの開催で、球宴では球団史上初となる2戦連発をマークした。2戦連続のMVPこそ大谷に譲ったものの、敢闘選手賞を受賞。地元ファンを熱狂させた若きスラッガーは、スポニチに独占手記を寄せた。

 やっぱり本塁打っていい。そう思わせてくれたのは球宴でした。力と力のぶつかり合い。だから僕たちの本拠地である横浜スタジアムで本塁打を打つことができてよかったです。しかも相手は横浜高の先輩・涌井さん。直球を投げてくれると信じていました。第1戦の球宴初本塁打もうれしかったですが、いつも応援してくれる地元のファンの皆さんの前で打つことができたということが、一番うれしく思います。

 小さい頃、球宴は必ずテレビで見てました。特に印象に残っているのが松井秀喜さんの本塁打。僕にとって目標というより、憧れの存在なんです。凄いなあってずっと思っていました。僕の中でのNo・1は、01年球宴の本塁打。小学4年の時です。横浜高の先輩・松坂大輔さんの直球をバックスクリーンに運んだ一発。衝撃を受けました。しかも、その舞台が横浜スタジアム。僕は2戦連続で本塁打を打つことができましたが、あの年の球宴で松井さんは3戦連続で本塁打を打っているんですよ。本当に凄い。昨年の春季キャンプでは打撃練習を見ていただき、言葉を掛けてくださった。凄く体が大きくて、器も大きくて、改めて僕はまだまだと実感します。

 和歌山で生まれて、横浜高に進学すると同時に地元を離れました。でも、不思議と寂しさはなかったんです。横浜高で3年、横浜ベイスターズ(現DeNA)に入団して7年。もう横浜に10年間もお世話になっています。「第二の地元」。愛着があります。だから、今年の球宴は感慨深いものを感じています。

 選ばれた時の会見で大谷君の163キロを打ちますって言いました。めちゃめちゃ速いと思うのでイチ、ニー、サンでドーンって打つつもりでした。あとはバットに聞いてくれって感じで(笑い)。だから対戦できなかったのは残念。でもケガは仕方のないことですから。いつか対戦できることを楽しみにしています。

 打者・大谷君は本塁打ダービーで対戦しました。スイングも強いし、軸もブレない。僕が投手だったらどう抑えるかを考えてみました。内角を使わないと無理でしょうね。外だけだと絶対に持っていかれます。投手ですし、死球は怖いけど…。僕はいきますよ!ちなみに、ですけど。打者・筒香が対戦相手だったら真ん中に投げますね。そしたらきっと、フルスイングして打ち損じますから(笑い)。

 真面目な話に戻します。今、日本代表の中軸を打たせてもらっています。日本代表の4番って言われることもありますけど、僕じゃない。4番は中田さんです。交流戦で日本ハムと対戦した時、中田さんが打席に立つと凄く雰囲気があった。守ってて怖かった。僕もそういう雰囲気のある打者になりたいです。

 もちろん、日本代表の4番だといってもらえるのは光栄です。でも、もっともっと本物になれるように頑張らないといけません。僕の究極の目標はチームの優勝に貢献することです。日本代表でも、DeNAでも。 (横浜DeNAベイスターズ外野手)

 ≪01年松井の3戦連発≫ 第1戦(福岡ドーム)は2回にロッテ・黒木から右越えソロを放ち、優秀選手賞を獲得。第2戦(横浜)は3回に西武・松坂から中越え2ラン。通算12打席無安打に抑えられていた松坂からの初安打が球宴通算300号となり、連日の優秀選手賞に「どこかで一発ガツンといきたいと思っていた」。第3戦(札幌ドーム)は3回にロッテ・藤田から右越えソロ。近鉄・中村とともに球宴史上初の3試合シリーズでの3戦連発となり、3戦連続の優秀選手賞に輝いた。

 ≪21人目(26度目)≫筒香(D)が2試合連続本塁打。球宴の1シリーズ2戦以上の連続本塁打は01年松井(巨)、中村(近鉄)の3戦連続を筆頭に筒香は21人目(26度目)。チームでは初めてになる。先発4番は昨年の第1、2戦に次いで3試合目だが、この打順での本塁打は初。チームで球宴の先発4番は60、64年桑田3試合、99年ローズ1試合、11年村田1試合といたが、本塁打は打っておらず、こちらも筒香が初めてだ。

続きを表示

この記事のフォト

「大谷翔平」特集記事

「始球式」特集記事

2016年7月17日のニュース