東京ガス山岡3安打完封 巨人「いいものはいい」阪神「即戦力」

[ 2016年7月17日 06:30 ]

<東京ガス・NTT西日本>3安打完封勝利の東京ガス・山岡

第87回都市対抗野球大会第2日・1回戦 東京ガス2―0NTT西日本

(7月16日 東京ドーム)
 1回戦3試合が行われ、今秋ドラフト候補の東京ガス(東京都)・山岡泰輔投手(20)が、無四球で3安打完封。わずか95球でNTT西日本打線を料理して初戦を突破した。また、トヨタ自動車(豊田市)の佐竹功年投手(32)は、大会史上7人目となる毎回奪三振を記録。4安打完封で、ヤマハ(浜松市)とともに2回戦へと駒を進めた。

 捕手の山内は「アイツは野球センスが違う」と驚く。弱冠20歳。1メートル70と小柄な山岡が、ドラフト1位候補に挙がるのには理由がある。その卓越したマウンドさばきを見せたのは2回1死三塁だった。7番・永松が2ボール2ストライクからスクイズを仕掛けてきた。

 「サインは三振を狙う縦のスライダーだった。スクイズは(途中で)分かった。自分のスライダーなら、バットに当たらないですから」。三塁走者のスタートも視野に捉え「“ラッキー”と思った」。132キロの必殺球で空振り三振。飛び出した走者もアウトにした。状況を認識し冷静に対応する。そうやって山岡は試合を支配する。

 「真っすぐが走っていたし狙いを絞らせないよういろいろな変化球を投げた」。スライダーにカーブ、カットボール、シンカー、チェンジアップ。最速148キロの直球を軸に、4番・高本を3三振に仕留めるなど計8三振を奪った。無四球で許した安打は3。95球での完封劇に「ワクワクというか、ドームのマウンドを楽しめた」。そう話した時は、20歳らしい笑顔を見せた。

 ネット裏にはスカウトが集結。巨人・柏田貴史スカウトは「いいものはいい。一番は落ち着き。マウンドでも堂々としている」。阪神・佐野仙好スカウト部長も「変化球が多彩でピッチングが上手。即戦力」と話した。

 瀬戸内を卒業する際には力が足りないと、プロ志望届は提出しなかった。ドラフト解禁となる3年目。「そういう意識はない。チームが日本一になるために投げている」と山岡。その言葉とは裏腹に、投げるたびに注目度はアップしていく。 (鈴木 勝巳)

 ▼NTT西日本・大原周作監督 山岡君には真っすぐを意識させられた。キャッチャーにうまくリードされた。かなり研究してきたが打てなかった。私の力のなさです。

 ◆山岡 泰輔(やまおか・たいすけ)1995年(平7)9月22日、広島県生まれの20歳。瀬戸内3年夏の広島大会決勝で新庄・田口(現巨人)と投げ合い、延長15回引き分け再試合の末に甲子園出場した。同年に日本代表入りし、18Uワールドカップで準優勝に貢献。14年に東京ガス入社。1メートル70、65キロ。右投げ左打ち。

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