王子劇勝 加藤がサヨナラ2ラン「信じられない」、近藤5安打完封

[ 2016年7月17日 22:09 ]

<王子・JR東日本>延長10回裏1死二塁から王子・加藤(中央)が左中間にサヨナラ2ランを放つ

第87回都市対抗野球大会1回戦 王子2―0JR東日本

(7月17日 東京D)
 0―0で迎えた延長10回。最後に決めたのは王子の6番・加藤だった。1死二塁。JR東日本先発・田嶋の初球の直球を豪快に振り抜いた。左中間へのサヨナラ2ラン。息詰まる投手戦に決着を付ける劇弾に「審判が手を回すまで分からなくて…。信じられなかった」と声を弾ませた。新日鉄住金東海REXからの補強選手。「(田嶋は)手元での伸びが全然違った」という難敵を最後の最後に攻略した。

 その左腕と投げ合ったのが先発右腕の近藤だ。10回141球を投げて散発5安打、8奪三振の完封勝利。「自分は大卒4年目で、向こうは高卒2年目。僕は色んな試練を乗り越えてきているし、2年目には負けられない」。関西大出身の26歳。お互いに無得点が続き、スコアボードに「0」が並ぶ中でも「(延長の)11回でも12回でも行く気満々だった。ぶっ倒れてでも投げようと思っていた」。意地で腕を振り続け、19歳に投げ勝った。

 08年に優勝し、昨年大会は4強入り。「いいスタートが切れた」という近藤に、稲場勇樹監督は「(近藤は)マウンドでの風格が出てきた。日本を代表する投手に近くなった」と称えた。

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2016年7月17日のニュース