ソフトB柳田 4戦ぶり19号「手応え的にも打った瞬間いったと」

[ 2015年7月29日 05:30 ]

<楽・ソ>5回無死二塁、柳田が左越えに2ランを放ちベンチの出迎えを受ける

パ・リーグ ソフトバンク5-1楽天

(7月28日 秋田)
 ソフトバンクは28日、楽天を5―1で下し、貯金を今季最多タイの26とした。2―0の5回に柳田悠岐外野手(26)が、左越えに4試合ぶりとなる19号2ラン。持ち味の左方向への一打を秋田のファンに披露した。これで2位・日本ハムとは今季最大タイの6ゲーム差。湿りがちだった打線も10安打を放ち、後半戦初の2桁安打をマークするなど息を吹き返した。連敗知らずのホークスが、再び連勝態勢を整えた。

 試合後の花火大会よりひと足先に、秋田の夜空に豪快な花火を打ち上げた。2―0の5回だ。柳田が則本の甘く入ったスライダーを強振。4試合ぶりとなる19号2ランを左翼席に運んだ。

 「手応え的にも打った瞬間いったと思った。最近調子が悪かったので、これを機に調子を上げていきたい」

 ここ3試合は12打数1安打とバットが湿りがちだった。6月を終えた時点で・381だった打率は、試合前の時点で・354まで下がっていた。藤井打撃コーチは「体の開きが早い。言うのは簡単なんだけどね…」と話す。打撃練習ではバックスクリーンに放り込む意識を徹底し、右肩の開きを修正した。

 球界を代表する長距離砲に成長したが、今季19本塁打のうち左方向に10本。引っ張るだけのスラッガーではない。本人は「引っ張るとか流すっていう感覚はない。来た球を思いきり振っているだけ」と言う。フルスイングして逆方向へも飛距離を出す本来の打撃が戻った。藤井コーチも「あそこに飛ぶということは状態は上がってきている。タイミングの取り方も、しっかり足が上がっていて良かった」とホッとした様子だった。

 楽天・松井稼の日本通算2000安打達成に、秋田の楽天ファンが酔いしれた一戦。26歳の若鷹にとっても、自身通算50号の節目の本塁打だった。3割、30本、30盗塁の「トリプルスリー」という大目標に向け「ボールをよく見て打つ」と意気込んだ。

 チームは6試合ぶりの2桁安打をマーク。貯金を今季最多タイの26に伸ばし、2位・日本ハムとも今季最大タイの6ゲーム差に広げた。26日のオリックス戦(ヤフオクドーム)で連勝が5でストップ。しかし下位チーム相手に連敗せず、勝ち星をきっちり積み上げた。今季ここまで連敗は3度しかなく、敗戦後の試合は22勝4敗2分けの勝率・786と圧倒的な強さを誇っている。

 工藤監督は「調子がいいときばかりじゃないけど、自分たちでできることを考えてやってくれている。みんなでつなごうって意識を持ってくれた」とご満悦。ホークスの夏バテ知らずの独走が続く。 (渡辺 剛太)

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2015年7月29日のニュース