恩師・東尾修氏が松井稼祝福 痛みに耐えてよく頑張った

[ 2015年7月29日 08:50 ]

<楽・ソ>初回1死一塁、松井稼は中前打を放ち日本通算2000本安打を達成。花束を受け取る

パ・リーグ 楽天1-5ソフトバンク

(7月28日 秋田)
 楽天の松井稼頭央外野手(39)が28日、ソフトバンク戦の初回に中前打を放ち、プロ野球史上46人目の通算2000安打を達成。西武時代の恩師・東尾修氏(65)も祝福の言葉を贈った。

 稼頭央、本当におめでとう。試合後にすぐ電話をかけてくれた。「ホッとしました」と話してたけど実感がこもっていたな。日米2000安打の時に名球会ブレザーを渡した時「ここまでよう頑張った」と声を掛けたけど、あの後もひたむきに野球に取り組んできた姿勢に敬意を表し、心から祝福したい。

 私が西武監督として、左打席をつくる時に死球を避ける練習をしたのは、利き腕である右肘を守るすべを身につけさせたかったからだ。本気で体に当てて痛かっただろうけど、よく耐えた。01年9月29日のオリックス戦。神戸で、ぎっくり腰を起こした。翌30日に西武ドームへの移動で、稼頭央は「無理」と言ったが、強引に球場に呼んだ。「代打で立っているだけでいい」。連続出場を止めたくなかった。それから腰痛が持病となったけど、日々のケアには頭が下がる。疲労回復に水風呂をすすめたが、今でも実践してくれている。

 先月、家族ぐるみで食事をした。久々に時間を共有できて楽しかった。今後、彼のような高次元のスイッチヒッターは現れないかもしれない。一年一年を大切にして、野球を続けてもらいたい。 (スポニチ本紙評論家)

続きを表示

この記事のフォト

2015年7月29日のニュース