試合前に左翼と打席に塩…青木 37日ぶりメジャー復帰

[ 2015年7月29日 05:30 ]

<ジャイアンツ・ブルワーズ>クロフォード(左)とタッチを交わす青木(AP)

ナ・リーグ ジャイアンツ4―2ブルワーズ

(7月27日 サンフランシスコ)
 右腓骨(ひこつ)骨折で故障者リスト入りしていたジャイアンツの青木宣親外野手(33)が27日(日本時間28日)、古巣ブルワーズ戦に「8番・左翼」で37日ぶりにメジャー復帰した。4万人の観衆から大歓声で迎えられ、3打数無安打も打撃内容は好感触。ブルース・ボウチー監督(60)から当面は8番で起用する方針を伝えられたが、定位置の1番奪回を誓った。

 試合前に左翼と打席に塩をまいて臨んだ2回の復帰後初打席。「いつも以上に緊張した」という打席に向かうと、4万1988人の大観衆から温かい拍手で迎えられた。「やっとメジャーで試合ができて、本当に良かった。きょうから新しい日が始まると思って、気持ちを入れていった」。3打数無安打で復帰後初安打はお預けとなったが、充実感がにじんだ。

 1打席目には見せ場もつくった。内角の速球に対して鋭く体を回転させて放った打球は、右翼後方のマッコビー湾に飛び込む大ファウルとなった。今年1月の入団会見で「うまくいけば入ると思う」と宣言していた初のスプラッシュヒットにはならず、「ファウルだけどね」と苦笑い。それでもこの日の全3打席でストライクの見逃しは1球だけと積極性が見られ「思ったより悪くなかった」と手応えを口にした。

 チームは6連勝で今季最多の貯金11とし、地区首位のドジャースに0・5差に肉薄。離脱まではリードオフマンとしてチームを引っ張っただけに「1番を打てるようにアピールしていきたい」と力強く語った。 (奥田秀樹通信員)

続きを表示

この記事のフォト

2015年7月29日のニュース