助っ人4人をTシャツで“激励” 黒田登板でチーム一丸に

[ 2015年7月29日 08:15 ]

<ヤ・広>7回を1失点で7勝目の黒田

セ・リーグ 広島11-2ヤクルト

(7月28日 神宮)
 球場の左半分が真っ赤に染まった神宮で「黒田コール」が起きた。「間隔が空いていたので、チームが勝てる投球をしようと心掛けた。チームが勝ったことが一番」。6月12日以来となる7勝目を挙げた広島・黒田は、白い歯をのぞかせた。

 打撃部門のトップを独占する山田、川端、畠山を擁するヤクルト打線相手に7回を7安打1失点。3者凡退は初回だけだったが、大引の適時打で失点した4回以外は、二塁を踏ませなかった。無四球には「塁に出すと、つながる打線なので、そこは良かった」。多彩な球種でバランスよくコースを突いた。

 右足首と右肩の炎症で戦列を離れていた。18日の球宴第2戦で2回を投げたものの、公式戦の登板は7日のDeNA戦(同)以来、21日ぶり。当初24日の巨人戦(マツダ)で投げる予定だったが、22日の試合が雨天中止となったため、登板日がずれた。それでも、経験豊富な右腕は、ブルペンでの投球練習の回数を増やして柔軟に対応した。

 チーム内における黒田の存在は大きい。約1カ月前、4人の助っ人に自らデザインした赤いTシャツを贈った。ニコニコマークに「Don’t Worry」「Be Happy!」の文字。「くよくよせずに楽しくやろうぜ」という意味だ。この日3安打1打点と活躍したシアーホルツは「クロダはチームのリーダー的な存在」と言う。40歳が国籍を問わず尊敬を集めるゆえんだ。

 チームは4位に浮上。6連戦が続く夏場に黒田が戻ってきたのは大きい。「一つ一つですね」。そのトーンが何とも力強かった。

 ▼広島・梵(2試合連続先制弾となる6号ソロ)うまく打てた感じですね。あした、点が取れるとは限らない。また気を引き締めて頑張りたい。

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2015年7月29日のニュース