93戦目やっと…巨人 今季チーム初の2者連発!長野だ阿部だ

[ 2015年7月29日 05:30 ]

<巨・D>4回2死二塁、中越え2ランを放った巨人・長野はナインに迎えられる

セ・リーグ 巨人11-3DeNA

(7月28日 松山)
 胸のすく連発花火に、松山の2万2516人観衆の盛り上がりは最高潮に達した。巨人の4回の攻撃だ。6点目を奪い、なお2死二塁。まずは長野が久保の初球、133キロ直球をバックスクリーンへ2ランを放った。

 自身6年連続の2桁本塁打。チーム今季93試合目でようやく初めて出た10号だ。「初球から思い切って振っていく、それだけです」。24日広島戦(マツダ)では5番ながら9回の好機に代打を送られた。後半戦初の猛打賞に加え、チームも今季最多タイの11得点で大勝。お立ち台では「なかなか打てていなかったので、きょうは打てて良かった」と控えめに喜んだ。

 長野に続いたのが阿部だ。137キロ外角直球を左越えに8号ソロ。12日阪神戦(東京ドーム)以来、10試合ぶりの本塁打に「しっかり捉えることができたし、いい風にも乗ってくれた。逆方向へ本塁打を打てたことが自分にとって大きい」。初回の第1打席でも浮いたフォークに下半身で粘り中前適時打。伊藤トレーニングコーチは阿部の体の使い方について「巧緻性」というキーワードを使い、日々のトレーニングでも「身のこなしやステップワークがうまい」と評価する。下半身を崩されない打撃の要因の一つ。長野の豪快な一発と阿部の技ありの一発が、今季チーム初の2者連続弾となった。

 これで坊っちゃんスタジアムでは通算6戦5勝。DeNA戦の連敗も6で止め、原監督は「あと5回くらい(松山に)来たいですね」と声を弾ませた。長野と阿部に連続アーチが出た意味は大きく「これを境にいい兆候が出れば。何とか(次に)つながる1勝にしたい」と期待を込めた。 (大林 幹雄)

 ▼巨人・マイコラス(7回無失点で7勝目)決していい状態ではなかったけれど、片岡をはじめバックの守備に助けられた。

 ▼巨人・亀井(33歳誕生日に3打点)きょうはみんなに(走塁などで)助けられた。きっかけにしたい。みんなに“おめでとう”と言っていただき、感謝しています。

 ▼巨人・片岡(5年ぶりの1試合5安打)結果を恐れず積極的に前向きに取り組んできた結果だと思う。(好守も連発し)ワンプレーをしっかりできれば乗っていける。

 ≪長野2桁10号は球団“最遅”タイ≫巨人は松山で2桁の11点を挙げDeNAに大勝。今季の巨人は地方球場に強く、これで6勝1敗となった。4回には長野が入団1年目から6年連続2桁の10号。チーム93試合目で最初の2桁到達だが、2リーグ制後では53年千葉が93試合目でチーム10号一番乗りとなったのに並ぶ最も遅いペースだ。巨人でシーズン20本塁打以上が不在は60年(最多は王の17本)が最後。1人も届かないと55年ぶりの不名誉になってしまうが今季はどうか。

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