首位巨人、20日負ければ史上初の珍事…セ勝ち越しチームなしに

[ 2015年6月20日 05:45 ]

<巨・中>引き揚げる巨人・原監督

セ・リーグ 巨人5-8中日

(6月19日 東京D)
 交流戦を終えたプロ野球は19日、セ、パ両リーグの5試合が行われ、同一リーグ同士の戦いが再開した。巨人は3点リードを守れずに5―8で逆転負け。沢村拓一投手(27)ら救援陣が終盤に打ち込まれ、交流戦中から続く連敗は4となった。セ・リーグ首位の巨人だが、その貯金もついに「1」と風前のともしび。20日に巨人が敗れれば、60試合以上を消化した時点で同リーグから勝ち越しチームがなくなる史上初の事態となる。また、首位から最下位・広島までのゲーム差が3・5に縮まり、さらに混セとなった。

 3点を追う延長10回2死満塁。一発出れば逆転サヨナラの場面で投手の頭を越すゴロを放った堂上は、一塁へ頭から滑り込んだ。だが、間に合わない。遊ゴロで最後の打者となり、ヘルメットを叩きつけ悔しがった。快勝ムードが一変した逆転負け。今季チーム最長の4時間35分で総力戦の末に、交流戦終盤から続く連敗は4となった。

 リーグ首位の座にいる巨人だが、最近10試合で1勝9敗と低迷し、貯金はついに1となった。この日は、3点リードで菅野からバトンを受けた救援陣が総崩れした。原監督は「8、9回という役割を持った人たちをマウンドに上げることができた。この2回で出した四球、これが全てではないでしょうか」と厳しく指摘した。

 与えた四球は8回のマシソンと山口、9回の沢村で計4個。安打や捕逸も絡んで2イニングで4点を失った。特に守護神・沢村は4安打も浴びて逆転を許した。5―5で迎えた10回、6番手の宮国が決勝3ランを被弾。ルーキー戸根に今季初黒星が記録され、宮国は今季10試合目の登板で初の自責点を喫した。沢村は「僕で落としたようなもの」と猛省。巨人が3点のリードを7回以降、守れなかったのは13年10月以来となる。

 走塁ミスも響いた。8回1死三塁では三塁走者・立岡が捕手のけん制で刺され、9回1死一、二塁のサヨナラ機では高橋由の中飛に二塁走者・亀井が飛び出し併殺。13日のロッテ戦(QVCマリン)で坂本の走塁でのボーンヘッドに「攻撃的なミスは責めたくない」と話していた指揮官も「少し(攻撃的に)なりすぎているところは、反省としては必要」と話した。

 阿部、村田が復帰した打線は12安打で5点を奪い、原監督は「全体的に打線は非常に粘りというか、点もまあまあ取れているし、良かったと思いますね。いい時間をちゃんと使った」と一定の評価を与えた。この日を含め3日連続で高速マシンによるフリー打撃を行うなど工夫。それでも勝てなかっただけに、もどかしさが残る。

 20日もセ・リーグで唯一勝ち越している巨人が敗れれば、リーグ全球団が貯金ゼロという異常事態が訪れる。原監督が新たに命名した「リスタート打線」に光明は見えた。交流戦から続く屈辱をこれ以上、引きずるわけにはいかない。

 ≪●なら史上初貯金0≫巨人は首位ながら34勝33敗。20日の中日戦に敗れても首位陥落こそないが、貯金は0になる。セで首位チームに貯金がなくなると、96年4月6日に6球団が1勝1敗で首位となって以来19年ぶり。今季のように60試合以上を消化したケースでは初となってしまうが、巨人は踏みとどまれるか。

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