ソフトB サヨナラ奪首!代打・吉村 工藤監督“男気采配”に燃えた

[ 2015年6月20日 05:30 ]

<ソ・日>9回無死一、三塁、サヨナラ打を放った代打・吉村(中央)は内川(右)らナインから祝福され笑顔

パ・リーグ ソフトバンク4-3日本ハム

(6月19日 ヤフオクD)
 自分で決めると言い聞かせた。同点の9回無死一、三塁。ソフトバンクが代打に吉村を起用すると、相手は左の石井に代えて、右の守護神・増井をつぎ込んできた。「左打者と交代かと思った」。一瞬、頭をよぎったが、ベンチは動かない。

 その思いをくんだ背番号6は初球から振った。151キロの直球をはじき返したライナーは中堅へ。横浜時代の11年5月8日の阪神戦(新潟)以来、4年ぶり自身4度目のサヨナラ打となった。

 「そのまま打席に立たせてもらった。意気に感じて打ちました!」。たった1球、たった一振りで3時間59分のシーソーゲームに決着をつけ、チームを12日以来、1週間ぶりの首位に押し上げた。

 強力打線の中で出場機会が限られ、今季はここまで打率・176。昨季打率・296、5本塁打、29打点と代打の切り札だった男は不振に苦しんでいた。そんな時、14日に迎えた誕生日を祝うファンレターに目を通した。応援の声が心に染みた。「結果が出ていないのに、ここ(1軍)にいられることに甘んじてはいけない。結果を出さないと…」。その思いを胸に臨んだリーグ戦再開後の最初の打席で最高の結果を出した。

 得意の交流戦で最高勝率をマーク。工藤監督はこの日本ハム3連戦、23日からの3位・西武との3連戦を合わせ「非常に大事な6試合」と位置づける。その初戦。工藤采配にも変化が見られた。初回、無死一塁で2番・川島に送りバントを指示。同一リーグ相手に初回からバントで送らせたのは、4月18日ロッテ戦(QVCマリン)以来だった。3回無死一塁は1番・福田が交流戦後の練習でやったばかりのバスターを成功(中前打)させた。続く川島が再び犠打を決めると、柳田の内野ゴロで三塁走者の細川が生還。小技を絡めて1点をもぎ取った。

 采配が随所に的中した工藤監督は「(吉村は)強い気持ちで臨まないと出ない一本。よく初球からスイングしてくれた」とニヤリ。交流戦の勢いそのまま、昨季王者が最高のスタートを切った。

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