ジ軍王手!WS男が球団109年ぶり大仕事「凄くいい気分」 

[ 2014年10月28日 05:30 ]

<ジャイアンツ・ロイヤルズ>力投するバムガーナー(AP)

ワールドシリーズ第5戦 ジャイアンツ5―0ロイヤルズ

(10月26日 サンフランシスコ)
 ジャイアンツが26日(日本時間27日)、ワールドシリーズ男の快投で、2年ぶりのワールドチャンピオンに王手をかけた。エース左腕・マディソン・バムガーナー投手(25)が第1戦に続く勝利を4安打完封で飾った。ワールドシリーズでの完封は、03年のジョシュ・ベケット(マーリンズ)以来11年ぶり。同一ポストシーズンでの2完封は球団では109年ぶりの快挙となった。

 満場のMVPコールが鳴り響く中でも、バムガーナーは憎いほど冷静だった。最後の打者ホスマーを三ゴロに打ち取り、女房役のポージーと抱擁を交わしても、表情は崩さない。涼しい顔で27個のアウトを積み上げた。

 「MVPコールは聞こえていたよ。凄くいい気分、いい気持ちだった」

 三塁さえ踏ませず、唯一得点圏に走者を背負った5回1死二塁では2者連続三振で切り抜けた。1日のパイレーツとのワイルドカードゲームの4安打完封に続き、同一ポストシーズンでの2完封は、ジ軍では1905年のクリスティー・マシューソン以来、109年ぶり。歴代3位の通算373勝を誇る伝説の右腕に肩を並べ「驚きだ。考えてもみなかったよ」とようやくポーカーフェースを解いた。

 許した4安打中、左打者にはホスマーの右前打1本だけ。プレートの三塁寄りを踏み、一塁方向へ大きくインステップして横手気味に投げ込む独特のフォーム。右打者への通算打率・247に対し、背中から投球が来るように感じる左打者には・212と圧倒的な強さを誇る。この日は4打数無安打も、今季は2本の満塁弾を含む4本塁打で、打率・258、15打点と打撃センスも備える。

 まだ25歳ながら3度目のワールドシリーズ。通算4戦4勝となり、防御率0・29は25回以上投げた投手では歴代1位だ。ブルース・ボウチー監督は、中2日となる29日(日本時間30日)の第7戦でも中継ぎ待機させる方針を示唆。優勝すればMVP確実の左腕は「自分は球数ではかる投手じゃない。感じが良ければ投げ続けられる」と3つ目の世界一リングを見据えた。

 ◆マディソン・バムガーナー 1989年8月1日、ノースカロライナ州生まれの25歳。07年ドラフト1巡目でジャイアンツに入団。09年9月にメジャーデビューし、10年シーズンの後半戦から先発ローテーションに定着した。1メートル96、102キロ。左投げ右打ち。今季年俸は392万ドル(約4億2300万円)。

 ≪過去2度は王手から連敗≫ワールドシリーズで3勝2敗としたケースは過去63度。うち頂点に立ったのは42チーム。ただ、ジャイアンツが3勝2敗としたのは1924年、2002年と2度あるがいずれも第7戦で敗れている。

 ≪無四球完封は29年ぶり≫ワールドシリーズでの完封は03年にベケット(マーリンズ)がヤンキースとの第6戦に達成して以来。無四球完封は、85年にセーバーヘーゲン(ロイヤルズ)がカージナルスとの第7戦でマークして以来29年ぶり16度目。バムガーナーは今ポストシーズンで計47回2/3投球回となり、左腕では史上最多。右腕も含めると01年のシリング(ダイヤモンドバックス)の48回1/3に次ぐ。ワールドシリーズ初登板からの4連勝は、58年のバーデット(ブレーブス)以来。

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