巨人新体制スタート 原監督が由伸兼任コーチに帝王学伝授

[ 2014年10月28日 05:30 ]

兼任コーチ就任のあいさつをする高橋由(中央)、左は拍手する原監督

 巨人は27日、川崎市のジャイアンツ球場で秋季練習をスタートさせた。新体制での練習初日。原辰徳監督(56)は開始早々に、コーチ兼任となった高橋由伸外野手(39)に近づいた。

 会談は10分以上に及び、帝王学を伝授。内容は明かされなかったが、指揮官は「(選手とコーチの)2人の高橋由伸がいるということは大変だけど、2つを使い分けてくれと言った。彼は能力があるからこそ、その役割が回ってきた。選手としての力、将来的な部分でコーチとしても必要だ」と話した。

 高橋由は9月2日に右手中指伸筋腱脱臼の修復手術を受けたが、現在はフリー打撃ができるまで回復。来年2月の春季キャンプから両面を担うことになるが、原監督は、まずはプレーヤーとして来季への準備を行うことを優先させる意向を伝えたという。今後はリハビリに専念し、プレーヤーとして来季への方向性を確かめた上でオフに入る。

 球団では89、90年の加藤初(投手兼任)以来となる兼任コーチの誕生。川相ヘッドコーチも「選手としての時よりも、思ったことを惜しみなく伝えられる。球を捕ってからのスローイングも含め、アドバイスしてくれれば。背中を見せる形でもいい」と、幅広い目線での指導に期待を寄せた。

 「自分にとって本当にいい経験、勉強になると思いますし、不安もあるけど頑張りたい」と話す高橋由の初仕事は、練習前、1、2軍選手を前にしてのあいさつ。ナインからの大きな拍手に迎えられた。2年連続で日本一を逃した巨人の巻き返しは、天才打者の双肩にかかっている。

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