日本人最年長V!41歳・斎藤 精神的支柱として貢献

[ 2011年9月25日 06:00 ]

シャンパンファイトで大はしゃぎの斎藤

ナ・リーグ ブルワーズ4―1マーリンズ

(9月23日 ミルウォーキー)
 日本人3投手が美酒に酔いしれた。ブルワーズは23日(日本時間24日)、マーリンズ戦に4―1で勝利。2位カージナルスが敗れたため29年ぶり3度目の地区優勝を決めた。斎藤隆投手(41)は開幕から故障に苦しんだが、精神的支柱として優勝に貢献。41歳でのVは日本人最年長となった。またア・リーグ西地区のレンジャーズも2連覇を達成。上原浩治投手(36)、建山義紀投手(35)の東海大仰星時代の同級生は、初のポストシーズンに挑む。

 若い選手に交ざり、アラフォーの斎藤も大はしゃぎした。絶叫しながら喜びを爆発させ「飲むわけじゃないのになんで冷やすのかな!」。次々とシャンパンのしぶきを仲間に見舞い「1年分の疲れを取る意味で、ここぞとばかりに、おじさんハッスルしてしまいました」と心の底から笑った。

 マジック2で迎えた本拠地でのマ軍戦。8回にブラウンが決勝3ランを放つと、直後に2位カージナルスがカブスに勝ち越しを許した。スタンドではファンに配られた白いタオルが一斉に振られる。ドジャース時代、2度の優勝経験がある斎藤は「こんな感じで決まるのは初めて」と言った。

 開幕直後から故障が相次ぎ、復帰は7月。開幕時の役割だったセットアッパーではなく、出番は一定しなかった。しかも救援陣は右投手ばかり。対左打者で起用される場面も増えた。その中で左打者用にフォークを試すなど黙々と投げ続けた。マジック点灯後、足踏みした際には自ら「必勝」のハチマキを日本から取り寄せてナインに配った。「貢献できた時間は短かったが、日に日に強いチームになった。その中に帰ってこられた」。41歳右腕は常にチーム全体を見渡し、支え続けた。

 出身の仙台市も含め、東日本大震災の被災地のことが常に頭にある。「自分の目で確かめたい。早く(帰りたい)という思いがないわけではない。ただ(自分が)持って行けるお土産は勝ち進むことだけ」。前に突き進む意志、魂を込めた1球――。それこそが励みになると信じている。

 地区優勝は29年ぶり。経験の少ないチームの中で、斎藤の存在は大きい。「普通にやるだけでも大変な場所。やればやるほど難しさを感じる。だからこそ大事に投げていきたい」。4球団5度目のポストシーズン出場は日本人最年長記録もかかる。日米20年のプロ経験を全て注ぎ込む覚悟だ。

 ≪地区シリーズの組み合わせ≫地区優勝チームが全て出そろったが、地区シリーズのカードはまだ確定していない。組み合わせの原則は「勝率1位―ワイルドカード」「勝率2位―勝率3位」。ただ、地区シリーズでは同地区との対戦を避ける。ブルワーズ、レンジャーズともに勝率順および、ワイルドカード球団次第で、対戦相手が変わる。

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