落合監督は涙目 谷繁サヨナラ打で逆転Vへ1・5差!

[ 2011年9月25日 06:00 ]

<中・ヤ>劇的な勝利に谷繁(右)は荒木のハイタッチに跳び上がって応える

セ・リーグ 中日3-2ヤクルト

(9月24日 ナゴヤD)
 今季限りでの退任が決まった指揮官の目は確かに潤んでいた。中日は今季6度目のサヨナラ勝ちで5連勝。ヤクルトとの首位攻防4連戦で3連勝し、1・5ゲーム差に詰め寄った落合監督は「みんないい仕事をしている。言うことなし」と言うと、その表情を見られまいとするように、すぐに会見場を後にした。

 劇的なエンディングは引き分け寸前に生まれた。同点の9回2死一、二塁。試合時間は3時間28分を経過していた。打席に入ったのは40歳の谷繁だ。「一応、時計は見た」というが、守護神・林昌勇との対決に集中力を高めた。初球150キロの直球を左前へはじき返すと、荒木が二塁からヘッドスライディングで生還。歓喜の輪ができた。

 子供のようにぴょんぴょん跳びはねた大ベテランは「本当にうれしくて。久々のサヨナラの場面で…。興奮してます。年がいもなくはしゃいですいません!」とお立ち台でおどけてみせた。これまでソトが先発する試合は小田がマスクをかぶってきたが、この日、落合監督は谷繁をスタメンに起用した。その期待に応える一打は、球団最年長のサヨナラ打となった。

 谷繁は6月4日の西武戦(ナゴヤドーム)で左膝を痛め、戦線離脱。正捕手を欠いたチームは低迷した。だが、8月16日にスタメン復帰後は21勝7敗4分けで勝率・750。リード面で投手陣を引っ張るだけでなく、不振で2軍落ちしている和田に代わる5番打者に定着した。落合監督も「アイツは5番なら5番、8番なら8番の打撃ができる」と信頼を置く。8月25日のヤクルト戦(神宮)ではプロ入り初の捕手以外となる一塁手で先発。指揮官からは「おまえが一番振れているのだから、4番を打つか?」と打診されたほどだ。

 谷繁の6試合連続打点は横浜時代の01年以来、10年ぶり。前日の「アライバ」に続く、落合野球を知り尽くしたベテランの活躍で、逆転Vを完全に視界に捉えた。試合後、いつもは淡々と握手を交わす落合監督が珍しく谷繁の頭をなでてねぎらった。多くを語らない指揮官だが、その思いはナインに伝わっている。

 ≪球団最年長サヨナラ安打≫40歳9カ月の谷繁(中)が昨年5月7日ヤクルト戦以来となるサヨナラ安打。中日では04年9月10日広島戦で川相昌弘がマークした39歳11カ月を抜く球団最年長記録となった。またサヨナラ安打通算12本はプロ野球歴代8位タイ。捕手では野村克也(西)の19本に次ぎ、古田敦也(ヤ)矢野燿大(神)の11本を抜き単独2位に進出した。これで9月17日巨人戦から2、3、2、1、2、1と6試合連続打点。横浜時代の01年に記録した自己最長に並んだ。

 ▼中日・荒木(9回に谷繁の左前打で二塁からサヨナラの生還。連日の好走塁)コーチに止められない限りいくだけ。まだまだこれからです。

 ▼中日・浅尾(9回の1イニングを無安打2三振に抑え5勝目)昨日ふがいない投球をしてしまったんで、気持ちを前面に出して投げました。

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