東野メッタ打ち食らった!原監督「これからは心の部分」

[ 2011年9月25日 06:00 ]

<神・巨>背信の2回5失点…マウンドで厳しい表情の東野

セ・リーグ 巨人4-9阪神

(9月24日 甲子園)
 「エースの投球」と称賛された前回とは別人だった。巨人・東野は2回に6安打を浴び5失点。CSを争う当面の敵である4位・阪神にメッタ打ちを食らい、11敗目を喫した右腕は「調子は悪くなかった。そこまで甘いところにいったとは思わないのですが…。本当に悔しいですし、申し訳ないです」と力なく振り返った。

 初回は無難に切り抜けたが、2回無死三塁からブラゼルに中犠飛を許すと、一気に畳みかけられた。マートンに左越え11号ソロを被弾。さらに1死走者なしから投手の岩田を含む3連打で満塁とされ、柴田にはプロ初の適時打となる走者一掃の右中間三塁打を浴びた。

 前回18日の中日戦(東京ドーム)は8回2安打無失点と圧巻の投球を見せただけに、首脳陣の失望も大きい。川口投手総合コーチは「あれだけ完璧に捉えられると考える余地がある」と首をひねった。東野は「全球種に対してフルスイングされているので対策を練らないといけない」とクセなどを見抜かれた可能性を口にしたが、開幕投手が9月に入り3回持たずに降板するのは3度目。これではチームの上位浮上は到底見込めない。

 4位の阪神には1ゲーム差に迫られ、負け数は1つ上回った。残り試合が阪神より7試合少ないことを考えると、もはやCS進出は黄信号がともったともいえる。背信投球が続く東野について、今後の起用法を問われた原監督は「いるメンバーでやるしかないわけですから。これからは心の部分、度胸が強い人が結果を残してくれるでしょう」と奮起を促した。先発のコマ不足から東野を使わざるを得ない状況。苦しい台所事情を象徴する指揮官の言葉だった。

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2011年9月25日のニュース