夏の甲子園開幕 「がんばろう!日本」掲げ行進

[ 2011年8月6日 10:15 ]

「がんばろう!日本」の横断幕を手に行進する(前列左から時計回りに)高田・大和田将人選手、志津川・阿部浩夢選手、浪江・佐藤大悟選手、小高工・高野大志選手、気仙沼向洋・斉藤弘樹選手、宮古工・鈴木春選手

 第93回全国高校野球選手権大会は6日、兵庫県西宮市の甲子園球場で開会式を実施し、49代表校による15日間の大会が開幕した。今大会は「がんばろう!日本」をスローガンに掲げ、東日本大震災からの復興を支援する大会と位置付けられている。

 雲間から日が差す中、開会式は午前9時から始まり、3万8千人の観衆が詰め掛けた。入場行進は困難を乗り越え、力強く未来へ進む若者たちの「絆」をコンセプトとし、阪神大震災から復興した神戸を代表して、兵庫高の山下将司主将(17)が先導した。

 岩手、宮城、福島の東北3県の代表校以外の野球部員で、気仙沼向洋高(宮城)の斉藤弘樹選手(17)ら6人がスローガンを書いた横断幕を持って歩いた。大会歌「栄冠は君に輝く」の合唱には、東北3県の9校から生徒が参加した。

 前回優勝の興南高(沖縄)の外間正伍主将(18)に続き、出場校は白樺学園高(北北海道)から糸満高(沖縄)まで北から南の順に行進した。国旗掲揚の後には震災の犠牲者を悼んで黙とうがささげられ、金沢高(石川)の石田翔太主将(18)が「この甲子園から消えることのない深い絆と勇気を日本中の仲間に届けられるよう、全力でプレーすることを誓います」と選手宣誓した。

 開幕試合では春夏を通じて初出場の高崎健康福祉大高崎高(群馬)と今治西高(愛媛)が対戦。

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2011年8月6日のニュース