不振バレンティン7番が裏目…6番宮本“勝負”で逸機

[ 2011年8月6日 06:00 ]

<神・ヤ>7回無死一塁、宮本の三塁併殺打に倒れる(投手・久保)

セ・リーグ ヤクルト1―2阪神

(8月5日 京セラD)
 ヤクルトは不振でも一発が期待できるバレンティンを7番に起用したことが、この試合では裏目に出た。0―0の7回無死一塁。何とかして先制点が欲しい終盤、セオリーなら送りバントだが、小川監督は6番・宮本の初球にバスターエンドランのサインを出した。結果は三直併殺。好機は一瞬でついえ、直後に決勝点を許した。

 「村中は続投だし、バレンティンはご覧の通り。あそこが(宮本で)勝負だった」。前提にあったのは6回まで2安打無失点の村中の続投。仮に宮本が犠打を決めて1死二塁としても前2試合で6三振、内野安打1本のみのバレンティンは期待薄だ。2死二塁となれば8番・川本が敬遠され、投手の村中と勝負されるのは明らかだった。

 「結果的に僕の判断ミス。村中に気の毒なことをした」と指揮官は敗戦の責任を背負い、1点差の9回1死満塁でも空振り三振に終わったバレンティンについては「まだ判断がつかないけど、どこかで見切りをつけないと」。巧みな用兵術で首位を走る中、リーグ本塁打トップの大砲をスタメンから外す決断の時が迫っている。

 ▼ヤクルト・宮本(7回の三直併殺打は)遊ゴロを打とうとしたけど、思ったより抜けてきた変化球に合わせてしまった。不運じゃなく、僕らがやることをやれば点は取れていた。

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2011年8月6日のニュース