東洋大姫路の“ハンカチ王子”原「日本一になるために…」

[ 2011年8月6日 08:48 ]

開会式リハーサルで、入場行進する東洋大姫路・原

第93回全国高校野球選手権大会

 東洋大姫路の最速147キロ右腕、原は万全の状態で開幕を迎える。開会式リハーサルでは「いろいろな人たちから声を掛けてもらった」と笑顔を見せ、終始リラックスした様子。兵庫大会中に右脇腹痛、右肩甲骨痛、右手首腱しょう炎を発症して満身創痍(そうい)となったが、「もう痛みはありません」と力強く言い切った。4日からはブルペンで全力投球も再開し、初戦となる大会6日目の海星(長崎)戦へ向けて状態は右肩上がりだ。

 加古川北との兵庫大会決勝では、延長15回引き分け再試合を含む2試合で計24イニング283球を1人で投げ抜いたタフネス右腕。「甲子園に出るためではなく、日本一の投手になるために練習してきた」と頂点だけを見据える。マウンド上で汗をかくと、ポケットから黄色いハンカチを取り出し、その端正なマスクをぬぐう東洋大姫路の「ハンカチ王子」。この夏、視線を独り占めする。

 ◆原 樹理(はら・じゅり)1993年(平5)7月19日、兵庫県加古川市生まれの18歳。野口南小1年から「TAKASHOクラブ」で野球を始め、投手。加古川中部中では軟式野球部に所属し、3年時にはエースとして県大会3位。東洋大姫路では1年夏からベンチ入りし、同秋からエース。最速147キロ。50メートル走6秒5、遠投120メートル。1メートル78、68キロ。右投げ右打ち。

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2011年8月6日のニュース