松井 レギュラーはく奪危機「結果さえ残せば…」

[ 2011年5月17日 06:00 ]

<アスレチックス・ホワイトソックス>9回裏二死三塁、好機に代打で四球、代走を送られナインの出迎えを受けるも、元気のないアスレチックスの松井<ジュン鈴川通信員>

ア・リーグ アスレチックス3-4ホワイトソックス

(5月15日 オークランド)
 アスレチックスの松井秀喜外野手(36)が、レギュラーはく奪の危機を迎えた。15日(日本時間16日)、ホワイトソックス戦でここ9試合中5度目の先発落ち。9回に代打で四球を選んだが勝利にはつながらなかった。

 「出た時に打つだけですよ。結果さえ残せば(出番が)増えるだろうし、残さなかったら同じかもしれない。それだけ」。試合後は自身に言い聞かせるように話した。

 ビリー・ビーンGMは自ら獲得した背番号55について「素晴らしい選手であることに変わりはない」と前置きしたうえで「選手層が厚いので平等に打席に立たせたい選手がたくさんいる」と語った。控えのジャクソンやスウィーニーが好調。日替わりで起用されている現状ですでにレギュラーとしての存在感は薄い。

 ゲレン監督は、20日(同21日)から始まるDHがない敵地での交流戦に関して「今後数試合の結果を見てからだけど多分ないだろう」と松井を守備に就かせる意向がないことを明言。ビーンGMも「ヒデキはまだ今年一度も外野を守っていないからね。守備力も当然、判断材料になる」と、その方針を裏付けた。

 試合後は室内にこもって異例の居残り打ち込みを行った松井。取り巻く環境は厳しいが今はただやるしかない。16日(同17日)からのエンゼルス、ツインズ計4連戦はいずれも右腕が先発予定。数少ない出場の機会があるのか。ゴジラが正念場を迎えている。

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2011年5月17日のニュース