城島、内川、清水…古巣戦で快挙達成なるか?

[ 2011年5月17日 10:06 ]

 交流戦が始まってから今季で7年。白熱する優勝争いとは別の注目点として、「全球団本塁打」と「全球団勝利」という投打の個人記録がある。今季、達成が期待できそうな選手を調べてみた。

 12球団、または近鉄と楽天を含む13球団からの全球団本塁打・勝利は、交流戦創設後に注目度が増した記録の一つだ。

 以前は最低でもセ・パ各2球団に所属しなければ、達成は不可能だった。3度以上も移籍し、活躍を続けられる選手は極めて少ない。04年までの全球団本塁打は江藤慎一、富田勝、加藤英司の3人。全球団勝利も野村収、古賀正明、武田一浩の3人だけだった。

 だが交流戦が始まると、リーグに関係なく1度移籍するだけで達成が可能となった。05年以降は16人が全球団本塁打、6人が全球団勝利を達成。02年オフに広島から阪神に移籍した金本は、交流戦が始まった05年にいきなりパ全6球団から本塁打して達成している。

 ただ条件が緩やかになったとはいえ達成はやはり難しく、価値の高い記録であることに変わりはない。一つでも苦手なチームがあってはいけないし、現在は年に4試合しかない交流戦を逃すことはできない。

 あと1球団と王手をかけ、今季の交流戦で達成可能なのは本塁打が7人、勝利が2人。打者は城島や内川ら、投手は清水らがかつて所属した球団を残している。容赦なく古巣を倒し、プロとしての勲章を手にできるか。

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2011年5月17日のニュース