金本は落合超えだ!43歳でセ最年長本塁打

[ 2011年5月4日 06:00 ]

<巨・神>3回1死、右越えにソロ本塁打を放つ金本

プロ野球 セ・リーグ 阪神7-3巨人

(5月4日 東京D)
 阪神・金本は帰路でフッと笑った。「好きやな…」。43歳1カ月。落合(現中日監督)の42歳8カ月を更新するセ・リーグ最年長本塁打に対する反応だった。個人的な話題に興味はない。ただ、勝利の余韻をかみしめる足取りだった。2回1死。東野の直球を右翼席へ。「ストレートがシュート回転してきた球。素直にうれしいです」。開幕から48打席目、待望の1号が猛虎を目覚めさせた。

 前日2日、休日返上で打ち込んだ後、東京へ入った。先週末のヤクルト3連戦では連日、早出で打撃練習。1週間前の広島遠征でも練習拠点の広島市内のトレーニングクラブ「アスリート」で筋力強化に努めた後にバットを握った。

 開幕前後は不安を抱えていた右肩の調整にばかり心を砕き、「肩の状態を安定させて早く打撃に神経を向けたい」と漏らしていた。その時期が到来した。培ってきた技術は体に深く刻まれ、衰えることはない。ただ、今春は呼び覚ますのに少し時間を要した。先制弾で決めた3戦連続安打が健在の証しだった。

 右肩故障から再起を期したプロ20年目。復活への動機を「試合に出るために当たり前のことを当たり前にやるだけ」と表現していた。飾らない誓い。例えば開幕3戦目、左翼守備で浜風に流された飛球を捕球できなかった。遠征を挟んだ次の本拠地戦、小雨舞う中でコーチに後方への飛球の外野ノックを頼み、背走捕球の練習を繰り返した。4月下旬から続く精力的な打ち込みも同じ。欠かさない準備―。連続フルイニング出場や連続出場の記録が途切れても心は切れない、変わらない。それが金本の強さだ。

 右肩の負担軽減を意図した週1回の“積極的休養”。たとえ代役の林威助(リンウェイツゥ)らが好結果を出しても次戦では先発出場を任された。「試合に出て調子を上げてもらう」。それが首脳陣の総意だった。向けられた揺るぎない信頼には結果で報いるしかない。逆襲開始を告げる号砲がいま鳴った。

 ≪プロ野球記録は45歳≫43歳1カ月の金本(神)が今季1号。43歳以上シーズンの本塁打は、今季の山崎(楽)に次ぐ史上9人目。セ・リーグでは落合博満(巨)が96年8月に記録した42歳8カ月を抜き、最年長本塁打となった。また、プロ野球記録は岩本義行(東映)の45歳5カ月。

 ▼阪神・和田打撃コーチ(金本の本塁打について)あれが突破口になったね。(打線に)勢いをつける一発。

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