斎藤に「休みなさい」熱望の打撃登板は白紙撤回

[ 2011年2月16日 06:00 ]

鉄棒を使い、ダルビッシュ(左)から下半身の使い方を指導される斎藤

 日本ハムのドラフト1位右腕、斎藤(早大)に首脳陣から休養指令が出された。第4クール初日の15日、斎藤は「このクールは肩を休めます」とペースダウンを宣言。今クールで熱望していたフリー打撃登板は、首脳陣と話し合って白紙撤回となった。

 「このクールでは1日だけ(ブルペンで)投げます。あさって(17日)ですね。バッピ(打撃投手)はしません。それ以外は遠投したりして調整していきたい」

 17日にはブルペン入りすることを明かしたが、休日だった14日から16日まで投球練習を行わない。3日連続ノースローは今キャンプ初となる。その理由について、吉井投手コーチは「キャンプ中盤だし、気持ち的にも疲れが出る時期。頑張りすぎると故障するから」と説明。チームが当初予定していた通りのスケジュールであることを繰り返し強調した。

 順調な調整を続ける即戦力の黄金ルーキーに万が一のことがあってはならない。吉井コーチは「ブルペンだけが投球練習じゃないし、こちらの感覚的には肩を休ませていない」とする一方で、「ルーキーだし、投げる前に壊れるのは最低だから」。実戦が本格化し、首脳陣にアピールしようと張り切る時期でもあり、意図的に調整ペースを落とさせたようだ。ただ、20日のヤクルト戦(名護)の登板予定に変わりはない。

 斎藤はこの日、約50メートルの距離で軽めのキャッチボール。鉄棒を使って股関節を鍛える筋力トレーニングなどではダルビッシュから直接指導を受けた。投げたい欲求を抑えてのノースロー調整。たまったストレスはエースと積極的にコミュニケーションを図って解消した。「キャンプ中盤なので一度(肩を)休めて、上げていく感じです」。今は疲れを取り除き、力をため込み、一気に爆発させる時に備える。

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2011年2月16日のニュース