「外れ×3」ドラ1駿太“大当たり”3の3!

[ 2011年2月16日 06:00 ]

紅白戦の3回1死一塁、駿太は左前打を放つ

◇紅白戦 紅組1-2白組

(2月15日 宮古島)
 「群馬のイチロー」が開幕1軍を強烈にアピールした。オリックスのドラフト1位・駿太(前橋商)が、紅白戦に白組の「1番・中堅」で出場し3打数3安打。第1打席では左投手もあっさり攻略した。

 「きょうは調子も良かった。第1打席は狙い球も絞れて、いい打球が打てたと思います」。初回、先発左腕・伊原の外角スライダーを左前に運ぶ。さらに1死から3番・ヘスマンの初球にノーサインでスタートを切り、50メートル6秒0の俊足で二盗に成功。3回に右腕・鴨志田から左前打すると、第3打席でも再び右の桑原の内角速球に詰まりながらも三遊間を破った。

 キャンプは2軍スタートだったが、5日の練習を視察した岡田監督が「今すぐにでも使える」と1軍昇格を即決。高校時代に約2メートルの長さ、1キロの重さの細長い特注バットで素振りを繰り返してスイングスピードとバットコントロールを磨いた駿太は、ここまで紅白戦3試合で12打数5安打とそのセンスを存分に発揮している。

 昨秋ドラフトでは岡田監督がくじ引きで早大・大石、東海大・伊志嶺、履正社・山田の交渉権を引き当てられず、駿太は外れの外れの外れ1位。それでも、3月5日が誕生日の高卒ルーキーは17歳とは思えない輝きを放っている。

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