沢村「エース」の資質!変化球も全て“超特級”

[ 2011年2月16日 06:00 ]

紅白戦で2回を無安打無失点と好投した沢村

◇紅白戦 紅組1-0白組

(2月15日 サンマリン宮崎)
 曲げても凄かった!巨人のドラフト1位・沢村拓一投手(22=中大)が15日、紅白戦に先発。実戦初登板で2回無安打無失点と圧巻のデビューを飾った。最速149キロを計測した直球だけでなく、スライダーを筆頭にフォーク、カーブと変化球も一級品であることを証明。力強さと、細やかさで、開幕ローテーション入りへ大きくアピールした。

 ストライクゾーンから外れると思われた球が、本塁ベース付近でギュッと曲がった。2回2死。2ボールからだった。沢村の投じた124キロのスライダーは、左打者・古城の外角いっぱいに決まった。

 「2ボールになっても、ポンポンと変化球でストライクが取れた。真っすぐが悪い時は変化球を投げると落ち着くし、バランスが確認できる」

 2球続けた直球がともにボール。さらに3球目の直前には「サインが分からなかった」と一度、プレートを外していた。制球を乱しかねない場面。それでも冷静に、変化球で理想の軌道を描いた。続けて内角膝元に直球。最後は直球のサインに間違えて投げ込んだフォークで空振り三振を奪った。前打者の加治前にも、ネットまで届く大暴投となった直球の直後に126キロスライダーを外角に決めた。カーブと合わせて持ち球全てを投じた。

 沢村と言えば、中大4年時に計測した最速157キロの直球が代名詞の剛腕。この日も12球団の今春キャンプ実戦で日本人最速の149キロをマークした。投球に集中させるために球場の球速表示を行わないプランもあったが、原監督の意向で通常通りに表示した。そのマウンド上で剛だけでなく、変化球の精度、試合中の対応力という点で新たな柔の一面を見せた。

 初回に脇谷の失策で先頭・坂本を出塁させたが、狙い通り高めの直球でバントミスを誘って併殺を奪った。中大の先輩でバッテリーを組んだ阿部も「堂々として、いい意味で自分の世界を持っている。打たれるまでは真っすぐで勝負してほしい」と頼もしげに話した。

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