広島12回サヨナラ負けで連敗も光明 森下6回5安打1失点 右肘の不安払しょく

[ 2024年4月14日 05:45 ]

セ・リーグ   広島2-3巨人 ( 2024年4月13日    東京D )

<巨・広>先発した森下(撮影・西川祐介)
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 延長12回サヨナラ負けで連敗を喫した広島の光明となったのは、今季初先発の森下だった。力まず、ひるまず、巨人打線に凡打の山を築かせた。最速150キロを計測した直球を主体に、6回89球を投げて5安打1失点。開幕直前に張りを訴えた右肘の不安を払しょくし、うなずいた。

 「(今季初登板に)深い思いはなかった。結果がすべてなので、ゼロでつなげたらと。しっかり打者と勝負できましたし、カウント(を優位に)も取れたので良かった」

 立ち上がりから毎回のように走者を背負ったが、動じない。4回2死一、二塁では岸田を直球で二ゴロに仕留めた。0―0の6回1死一塁から岡本和の大飛球が天井の懸垂物の中に入り込んで落ちてこず、球場ルールで二塁打になり、不運な形で1点を失った。それでもきっちりと後続を断ち、最少失点で役目を果たした。

 打線が7回に野間の2点二塁打で逆転に成功し、勝利投手の権利を得た。だが8回に島内が同点に追いつかれて勝利はお預け。それでも21年10月10日から続く巨人戦連勝は6のまま継続させ、次回対戦で再び03~05年の黒田博樹(現球団アドバイザー)以来となる同戦7連勝に挑む。

 「自分のコンディション(管理)がうまくできず、チームに迷惑をかけた。そういうところで、今日はしっかり自分の力を出せたらと思っていた」

 巻き返しへ新たな一歩を踏み出した右腕。その投球を見守った新井監督も「彼にとって今日が開幕になったけど、ボールも走っていたし、すごくいい投球だった」と評価した。森下の今季が、ようやく幕を開けた。(長谷川 凡記)

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