阪神・佐藤輝 “虎”軍奮闘2安打2打点 中軸3人で唯一の快音「どんどん続けていきたい」

[ 2024年4月14日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神2-5中日 ( 2024年4月13日    バンテリンD )

<中・神>初回、佐藤輝は先制の2点二塁打を放つ(投手・メヒア)(撮影・須田 麻祐子)
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 阪神・佐藤輝が、2安打2打点と孤軍奮闘した。初回2死一、二塁で右中間を深々と破る先制2点二塁打を放つと、4回1死では右前打。9日広島戦以来4試合ぶりのマルチ安打と気を吐き、中軸3人で唯一「H」ランプをともした。

 「初回からチャンスをつくってくれて回ってきた打席だったので、走者を還したかった。先制する一本を打ててよかった」
 昨季、阪神戦2勝0敗、防御率1・76を誇った“虎キラー”メヒアとの今季初対戦で、機先を制した。1死から中野、2死後に大山が四球を選んで築いた一、二塁で主砲が快打。二塁塁上で拍手しながらベンチを鼓舞した。

 この一打が、7日ヤクルト戦(神宮)から始まった「連続試合2得点以下」に別れを告げるきっかけになるかと思われた。だが、2回以降は二塁すら踏めず。効果的に得点を重ねる首位・中日に逆転で屈した。佐藤輝も9回2死から守護神・マルティネスの前に3球三振。これで打線は6試合連続2得点以下。引き分けを挟んで3連敗となり、言葉少なに帰途に就いた。

 だがその目は死んでいない。3番・森下が打率・167、4番・大山が同・176と一向に状態が上向かない中、佐藤輝のバットからはコンスタントに快音が響き始めた。甲子園開幕だった9日広島戦以降、5試合中4試合で安打。無安打に終わった11日同戦でも中堅の好捕に阻まれたものの、右中間へ大飛球を放った。「そう(状態は上向き)ですね。どんどん続けていきたい」と佐藤輝。浮上の手応えはある。

 一足飛びに連覇への階段は上れない。苦境の今こそ、目の前の一打席に全力を尽くすしかない。(八木 勇磨)

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