ヤクルト・村上 故郷にささげる今季1号「被災された方にスポーツの力を届けられたら」熊本地震から8年

[ 2024年4月14日 19:10 ]

セ・リーグ   ヤクルト9-0DeNA ( 2024年4月14日    横浜 )

<D・ヤ>初回、先制ソロを放つ村上(撮影・木村 揚輔) 
Photo By スポニチ

 ヤクルト・村上宗隆内野手(24)が14日、開幕から自己最遅となる13試合、54打席目で今季初本塁打を放った。「久々に打ててうれしかった」と笑顔で振り返った。

  故郷への思いを乗せた一発でもあった。一塁を回ったところで力強いガッツポーズを作り、ファンに向けても手を挙げた。

 九州学院2年だった16年、熊本地震を経験。それから8年の月日が経った。「なかなか野球ができない期間もあったし、それを思うとこうやって元気に野球ができているのはすごく感謝しなといけない。それを改めて感じながらできているのかなと」。感謝の思いを口にした。

 村上自身は夜、練習が終わって、自宅へと自転車で向かっている時に被災。家族や親戚に被害はなかったが、学校は被災者のために開放された。約1カ月間、練習はできず。ボランティア活動などを行い野球どころではなかった。20年からは本塁打1本ごとに一定額を寄付するなど、復興支援に力を入れてきた。

 「今日という日は今日しかない」とし、「色んな方に熊本地震だけじゃなく、色んなところで地震もありましたし、被災された方にスポーツの力を届けられたらなと思う」と力を込めた。

 1月には能登半島地震が発生し、近年は水害など天災が続く日本。熊本だけでなく多くの被災者に希望のアーチをささげた。

続きを表示

この記事のフォト

「始球式」特集記事

「落合博満」特集記事

2024年4月14日のニュース