日本ハム・万波 リーグ単独トップの今季3度目補殺、打撃も今季4度目マルチ安打

[ 2024年4月14日 06:00 ]

パ・リーグ   日本ハム1―5オリックス ( 2024年4月13日    京セラD )

<オ・日>8回、万波は左前打を放つ(撮影・奥 調)
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 日本ハム・万波中正外野手(24)が13日のオリックス戦に「3番・右翼」で出場し、2回2死二、三塁の守備では頓宮の右前打を本塁へ好返球し、二塁走者をタッチアウトにした。これで今季3度目の補殺を記録し、リーグ単独トップ。打撃でも今季4度目のマルチとなる2安打をマークした。試合は1―5で敗れ、勝率5割に逆戻りとなったが、「チームの顔」が攻守で輝いた。

 完璧な送球だ。0―0の2回2死二、三塁で、頓宮の右前打に万波がチャージする。目の前でバウンドした打球にタイミングを合わせながら捕球し、素早く本塁へ返球した。

 「京セラドームは(地面が硬くて打球が)跳ねるので(バウンドしてから)落ちるまで時間がある。(本塁のタイミングは)ちょっと難しいなと思いましたけど、とりあえずいい球を投げてどうかなというところでした」

 鋭い送球は、ワンバウンドで伏見の捕手ミットに収まる。先制点こそ許したが、二塁走者・森をタッチアウトにし、2人目の生還は許さなかった。昨季も5補殺を記録したが、今季は早くも3度目で、並んでいた楽天・辰己を上回り、リーグ単独トップ。「内野手の併殺のようなイメージ」と、素早い握り替えも「マンナビーム」の特徴だ。

 打つ方でも左腕・宮城から2安打をマークした。6回1死一塁でスライダーを左前にはじき返すと、8回1死二塁では初球の直球を左前に運んだ。今季4度目のマルチ安打となり、打率も・283と上昇させたが、決して満足はしない。「終盤までロースコアで行っていたので、長打で点を取らないと難しいなと思いました。改めて長打を意識しながらやっていきたい」。攻守で躍動した万波だが、目指すべき姿ははるかに高い。(横市 勇)

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