ソフトバンク 4回一挙7点で首位・西武に0.5差肉薄 コロナ禍で緊急昇格のガルビス同点打、佐藤直V弾

[ 2022年8月21日 04:45 ]

パ・リーグ   ソフトバンク9―3日本ハム ( 2022年8月20日    ペイペイD )

<ソ・日>4回、2ランを放った佐藤直はガルビス(左)とハイタッチ(撮影・岡田 丈靖)       
Photo By スポニチ

 2点を追う4回。ソフトバンクは、緊急昇格したガルビスの適時打からビッグイニングをつくった。

 「(1軍に)戻ってこられてうれしい。またチームのために仕事をしたい」。2死二、三塁で先発上沢の初球の変化球を叩き、同点の適時二塁打。メジャー5球団で109発を放った大砲は3月25日の開幕戦、日本ハム戦で満塁弾を放って以来の打点でお立ち台に上り、喜んだ。

 連日積み重なる緊急事態を急造スタメンで補った。この日の試合前に行った球団のスクリーニング検査で柳町、周東、牧原大、田中正が陽性疑いとなった。22日にも再度PCR検査を受けることとなり、欠場した。ガルビスも「特例2022」の代替指名選手で登録され「7番・三塁」で即スタメン。次打者の佐藤直も代役で魅せた。2死二塁で低め変化球をすくってプロ1号となる勝ち越し2ラン。「長谷川(打撃)コーチと下半身主導で打ち続けている効果が出ました。うれしいというより驚きしかありません」。お祭り騒ぎは止まらず、さらに甲斐、高田、柳田の3安打などで3点を加え、スコアボードに一気に「7」が刻まれ、日本ハムの「ビッグボス」を黙らせた。

 三森、中村晃らもコロナ陽性判定で離脱中。連日、主力が抜けていく現状に「緊急事態を通り過ぎましたね。でも代わりの選手はチャンスと思って打席に立って。結果が全てだから」と藤本監督はぼやきながらも、代役の活躍に安堵(あんど)しハッパをかけた。2連勝でカード勝ち越し。苦手としてきた今季の日本ハム戦も9勝10敗1分けまで巻き返した。首位・西武とのゲーム差も0・5。21日にも総力戦で再奪首の可能性がある。(井上 満夫)

 《ありがとう広商…柳田後輩に魅せた》柳田が後輩たちに勇姿を見せた。この日は母校・広島商の野球部員らが外野席で観戦。0―2の4回先頭でチャンスメークすると、そこから打者一巡で5得点。なお、2死二、三塁から中前適時打を放ち、1イニングで2安打も記録。「いい流れで回してもらったおかげ。後輩たちが応援に来てくれているので、後押ししてくれました。ありがとう広商!」と感謝した。

 《千賀、復帰目指し21日2軍先発》新型コロナウイルス陽性から復帰を目指す千賀が、21日のウエスタン・リーグ・オリックス戦で先発する。藤本監督は「2イニング、40球くらい。確認して次こっち(1軍)に来ると思う」と目安を説明した。また、腰のコンディション不良で登録抹消されていたグラシアルは21日から1軍合流する予定で「緊急の緊急なので使えるものは全部使う」と説明した。

続きを表示

この記事のフォト

2022年8月21日のニュース