高校野球U18メンバーに推薦したい3人の「甲子園未出場組」 152キロ右腕、超大型下手投げ右腕ら

[ 2022年8月21日 20:20 ]

今夏に急成長した盛岡中央・斎藤(撮影・柳内 遼平)
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 第104回全国高校野球選手権は22日に決勝を迎え、下関国際(山口)と仙台育英(宮城)がともに初優勝を懸けて激突する。

 今年は佐々木朗希(ロッテ)、奥川恭伸(ヤクルト)らが戦って以来、3年ぶりにU18W杯がアメリカ・フロリダで開催され、そのメンバー選考にも注目が集まる。東北・関東を担当するアマチュア担当記者が、今夏の甲子園に出場していない選手の中から3人を推薦する。

 1人目は盛岡中央のプロ注目右腕・斎藤響介投手(3年)。今夏の岩手大会では自己最速を3キロも更新する152キロをマーク。盛岡市立との3回戦で9イニングでの大会2位タイ記録となる1試合19奪三振を樹立。そして準決勝では強豪・花巻東で完投勝利を挙げた。

 敗れた一関学院との決勝でも7回にその日最速タイの148キロを叩き出す無尽蔵のスタミナを見せ、自身の評価をドラフト上位候補まで押し上げた。今夏の甲子園でも彼ほどの馬力を見せた選手は一握り。1メートル77、72キロと体づくりは途上で伸びしろもたっぷり。将来性を考慮しても、国際大会を経験させる価値がある。

 2人目は唯一無二の変則右腕。市原中央・松平快聖(かいせい)投手(3年)。1メートル92の長身ながら地上5センチの高さにリリースポイントを設定する「超大型サブマリン」だ。球速は130キロ前後ながら下手投げ特有の浮き上がる直球と、スライダーを武器にする。ショートイニングならば「未知の球道」は国際大会で大きな武器になるはずだ。

 3人目は2年生の長距離砲。花巻東の新主将に就任した佐々木麟太郎内野手だ。高校通算本塁打はすでに70本塁打超え。昨年12月に両肩を手術した影響で春先は不調が続くも、今夏の岩手大会では準々決勝の水沢戦で右越えに2ラン、準決勝では盛岡中央の剛腕・斎藤から2安打するなど完全復活した。広角に長打を放つ打力は高校トップクラス。代表に選出されても力を発揮できるはずだ。

 ここに挙げた3人の中で盛岡中央・斎藤が最も代表に近いと考える。サプライズはあるのか…メンバー発表に注目したい。(柳内 遼平)

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2022年8月21日のニュース