近江の捕手・大橋大翔君、最高の舞台で高校野球生活に幕 “次の目標”はプロの山田君を応援すること

[ 2022年8月21日 04:03 ]

第104回全国高校野球選手権第13日・準決勝   近江2-8下関国際 ( 2022年8月20日    甲子園 )

<近江・下関国際>4回、近江・山田(左)に声をかける大橋(撮影・藤山 由理)
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 【いっちーの届け夏エール】近江の大橋大翔(だいと)君は「大好きな相棒」と最高の舞台で高校野球生活を終えました。

 ここまで山田陽翔君と二人三脚で歩んできました。中学3年時には滋賀県選抜でバッテリー。当時の山田君は「ヤンチャだった」と笑いますが、投げる球は一級品で「受けるのが楽しかった」と振り返ってくれました。しかしコンビを再結成した高校では苦戦しました。球威ある直球に鋭い変化球―。正捕手となった昨秋の近畿大会では複数回も捕逸を記録しました。以降は毎朝ショートバウンドを止める練習に時間を費やしました。

 今大会の宿舎は同部屋。また、大橋君の取材中には山田君が“乱入”してくる場面も。「大橋のこと褒めたことはないですね!」。愛情たっぷりにいじってくるエースに「(山田は)かわいいやつですよ」と息ぴったり。今大会は何度もショートバウンドを止めました。そして最後には「安心して投げられた」と褒めてくれました。

 「マウンドで僕に山田君が飛び乗る」。その日本一の夢はかないませんでしたが、楽しみがあります。「これからはファンとして応援させてもらいます!」。プロ野球選手・山田陽翔の誕生を相棒も心待ちにしています。

 ◇市川 いずみ 京都府出身のフリーアナウンサー兼ピラティスインストラクター。山口朝日放送時代に高校野球の実況で「ANNアナウンサー賞最優秀新人賞」を受賞。昨年からは早稲田大学大学院スポーツ科学研究科に在学し、野球選手の障害予防について研究中。

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2022年8月21日のニュース