アメフト阪大 「帰り新参」WR日比が存在感 1年間のサッカー部転部を経て復帰

[ 2024年5月25日 15:38 ]

大学アメフト交流戦   阪大31ー24桃山学院大 ( 2024年5月25日    MKタクシーフィールド )

<阪大・桃山学院大>38年ぶりの1部で迎えるシーズンに向け、気合いを入れる阪大WR日比
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 38年ぶり1部復帰の阪大で、背番号26の存在感が増している。昨秋、同じタイミングで昇格した桃山学院大とのシーソーゲーム。WR日比大誠(4年)が2度のパスキャッチでオフェンスに、5本すべてタッチバックのキックでキッキングチームに活気を与えた。「デキ? まだまだですね。自分のプレーにまだ自信が持てません」。表情を緩めることなく、今季のカギを握る男は振り返った。

 覚悟とともに、ラストイヤーに臨んでいる。今春のタイミングでサッカー部から再入部した「帰り新参」。2年生のシーズンが終わるタイミングで部を離れた経緯をためらうことなく口にした。

 「絶対に1部へ上がるっていう目標がなくなって、自分の中で糸が切れてしまって…。みんな止めてくれたけど、やり切った感じがあってサッカー部に移りました」

 愛知・刈谷高では、左サイドバックとしてインターハイにも出場した実力者。2部に所属するチームでも5試合に先発するなど力を発揮しながら、心にすき間を抱えたまま、ピッチに立っていた。「やっぱりもう一度、アメフトをやりたいな、って」。時間を見つけては“古巣”の試合をスタンドから観戦。昇格など、チームの動向に関係なく、再び楕円球を追う決意を固めた。

 「勝手に出ていって、また戻って、チームの中に(復帰へ)反対の声も一杯あって申し訳ない気持ちもあるけど、それだけに中途半端な気持ちではやれない。ちゃんとしないといけないところを見せたい」

 新チームのミーティングで全員の前に立った時、「1部でリーディングレシーバーになる」と力強く宣言した。退路なきシーズン。日比の覚悟が、1部の荒波に向かう阪大の「推進力」となる。

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