藤青雲が幕下優勝 1年ぶりの十両復帰確実 左膝を大ケガする前よりも「確実に強くなっている」

[ 2024年5月25日 06:32 ]

大相撲夏場所13日目 ( 2024年5月24日    両国国技館 )

幕下優勝の藤青雲

 元十両で東幕下11枚目の藤青雲(26=藤島部屋)が、昨年の学生横綱で幕下最下位格付け出しの草野(22=伊勢ケ浜部屋)との全勝対決を制して幕下優勝を決めた。

 押し合いの激しい攻防から一瞬もろ差しの体勢になると、休まず攻め続けて最後は右四つで土俵下へもつれながら寄り倒し。「めちゃくちゃ意識した」という熊本・文徳高の4年後輩を相手に先輩の意地を示し「対戦は楽しみにしていた。勝てたのですごくうれしかった」と笑顔を見せた。

 藤青雲は新十両だった昨年夏場所後の稽古中に左膝前十字靱帯断裂の大ケガ。手術とリハビリによる3場所連続休場を経て復帰した今年の初場所では三段目優勝を飾り、今度は幕下15枚目以内で優勝を果たして関取復帰を確実とさせた。「全然今回の方がうれしいです」と充実の表情。三段目転落を経験して帰ってきたことで、1年前の自身と比べ「精神的にも強くなった。確実に強くなっていると思います」と言い切った。

 ケガの回復具合は、まだ「80%ぐらい」という。1年ぶりに関取復帰を果たす来場所以降へ向け「もう一回幕内を目指して頑張れるように」と意気込んだ。

 ◇藤青雲 龍輝(ふじせいうん・たつき)本名=東龍輝(ひがし・たつき)。1997年(平9)12月5日生まれ、熊本市西区出身の26歳。文徳高3年時に全国高校金沢大会団体戦8強。明大3年時に全国学生体重別135キロ未満級8強。4年時に全国大学選抜宇佐大会16強、国体32強。卒業後は実業団相撲の強豪・凸版印刷に就職も1年で退社。藤島部屋に入門し、21年春場所で初土俵。同年夏場所で序ノ口優勝。同年秋場所で三段目優勝。デビューから3場所連続7戦全勝で21連勝を記録した。23年春場所で新十両。最高位は東十両6枚目。1メートル81、137キロ。得意は右四つ、寄り。

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