神戸 天敵の埼玉に敗れ、プレーオフ進出は風前の灯火 復帰戦のスミス「規律の差」

[ 2022年4月17日 05:30 ]

ラグビー・リーグワン第13節   神戸31-37埼玉 ( 2022年4月16日    熊谷 )

<埼玉・神戸>後半途中から出場、ゴール前で突進するベン・スミス(撮影・篠原岳夫)
Photo By スポニチ

 3試合が行われ、神戸は埼玉に31―37で敗れて8敗目となり、上位4チームによるプレーオフ(PO)進出へ崖っ縁となった。一時は逆転したが、勝負どころで規律が守れず、天敵相手に18戦未勝利。7点差以内の敗戦によるボーナス点1は得たものの、残り3戦で4位横浜との勝ち点差は14に開いた。

 シンビンのため、ピッチ脇にいたFB山中はその瞬間、頭を抱えた。後半24分、埼玉のプロップ堀江に何度もボールに絡まれ許したトライ。自身の不在により劣勢を強いられた間に、1点を追う状況が絶望的な13点差に。残された時間は少なかった。

 「非常に残念。後半、質が高まらず、取り切るところで取り切れなかった。悔しい結果だ」

 デーブ・ディロン・ヘッドコーチは何度も悔しいという言葉を口にした。風下の前半は10―11で折り返し、後半4分にSOクルーデンの絶妙なパスからWTBモエアキオラが逆転トライ。トップリーグ初代王者に輝いた03年度以来となる埼玉戦勝利に期待が膨らんだ。だが4点差で惜敗した前回(1月29日)同様、最後は反則が勝敗を分けた。元ニュージーランド代表で復帰戦となったFBスミスも「実力の違いというより、規律の差だと思う」と指摘した。

 23日に3位東京ベイと、5月1日に4位横浜との対決を残し、残り3戦3連勝が最低条件とはいえ、数字上は逆転PO進出の可能性がわずかに残る。「次戦に向けてやることをやるだけ」と指揮官。後半44分のクルーデンのゴールキックでボーナス点1を獲得したように、最善を尽くすしか道はない。

続きを表示

この記事のフォト

2022年4月17日のニュース