渋野日向子 ボード「ガン見」で見る見る上昇2位 4バディー68で11位から一気3差 いざ2勝目へ

[ 2022年4月17日 05:30 ]

米女子ゴルフツアー ロッテ選手権 第3日 ( 2022年4月15日    ハワイ州 ホアカレイCC=6603ヤード、パー72 )

第3ラウンド、18番でティーショットを放つ渋野日向子。通算7アンダーで2位
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 7打差11位から出た渋野日向子(23=サントリー)が4バーディー、ボギーなしの68とスコアを伸ばし、通算7アンダーの2位に浮上した。首位とは3打差。19年のAIG全英女子オープン以来、約3年ぶりとなる米ツアー2勝目を目指す。72にまとめたキム・ヒョージュ(26=韓国)が通算10アンダーで首位を維持した。

 ゴルフの4日間大会で、第3日は「ムービングデー」。予選カットの後、最終日を前に順位が大きく変動することからそう呼ばれる。渋野は自身の順位がどんどん上がるリーダーボードを「結構見てたかな。17番はガン見してた」。ホロ苦い記憶を払拭する一日となった。

 「前半は危ない場面もあったけど、オールパーでしのいだ分、後半に伸ばすことができて凄くうれしい」

 2週前の前戦、シェブロン選手権。首位で迎えた第3日に77と崩れて後退した。「先々週は苦い思いをした」。だが、今週は違う。前半はピンチを迎えながらも9ホール、パーを拾い続けた。それが後半につながる。10番で初バーディーを奪うと、11番パー5では第2打でフェアウエーから1Wを使う“直ドラ”を選択。グリーン手前まで運び、スコアを伸ばした。

 この日、フェアウエーを外したのは1ホールのみ。3日間のフェアウエーキープ率は83・33%に達した。強風下でも安定している理由は「風とけんかしない」こと。向かい風だからと力まず、横風には球を乗せる意識で、自身のスイングだけに集中できているという。その精度が高いからこそ、直ドラも選択肢になる。「日に日にショットの精度、直ドラの精度が良くなっているので明日も使えたら」と宣言した。

 最終日最終組は首位から出た20年の全米女子オープン以来だが、今回は3打差を追う立場。「全然違う。気が楽というのも変ですけど、追える立場はいい。笑顔で終えられるように頑張る」。自然体で米ツアー2勝目に挑戦する。

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