小林陵侑 ジャンプ週間ラストは5位も3季ぶり2度目の総合V 「頭が真っ白」緊張で1本目出遅れ

[ 2022年1月8日 05:30 ]

ノルディックスキーW杯ジャンプ男子個人第13戦兼ジャンプ週間最終戦 ( 2022年1月6日    オーストリア・ビショフスホーフェン ヒルサイズ=HS142メートル )

ジャンプ週間2度目の総合優勝を果たしトロフィーを手に笑顔の小林陵(AP)
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 ジャンプ週間3連勝中だった日本のエース小林陵侑(25=土屋ホーム)は、合計277・8点で5位にとどまったものの、4戦計1162・3点で18~19年シーズン以来、3季ぶり2度目の総合優勝を果たした。史上初となる2度目のグランドスラムは逃したものの、来月4日に開幕する北京五輪代表入りが確実となった。佐藤幸椰(26=雪印メグミルク)が計281・1点で、今季自己最高の4位に入った。

 史上初の快挙へ平常心で臨んだはずの小林陵も、やはり人の子だった。「1本目がめちゃめちゃ緊張した。頭が真っ白になってしまった」といつもの伸びを欠いた1本目は133・5メートルと出遅れ。2本目も伸びを欠いたが、3戦目までの貯金で2度目の総合優勝を達成。王者の証である「黄金のワシ」のトロフィーを高々と上げ、「歴史ある試合で2度目のゴールデンイーグルを獲れてうれしい」としみじみと語った。

 平昌五輪翌シーズンだった3季前は、若さと勢いで一気に史上3人目の完全優勝(4戦全勝)で頂点に上り詰めた。当時から変わらないのが、踏み切りで力をうまくスキー板に伝えるセンス。そこに「1回目(の総合優勝)は本当に絶好調で、動けばいいジャンプができる感じだった。今は自分のジャンプがどういう感じか、分かってきてのトロフィー」と説明するように、対応力を上げて2度目の制覇となった。

 大偉業は逃したものの、うれしい“ご褒美”は破格となった。総合優勝の賞金10万スイスフラン(約1260万円)は昨季の5倍で、3勝分の賞金額を加えると、小林陵が4戦で稼いだ賞金は14万7300万スイスフラン(約1850万円)。ユーロスポーツ(電子版)は「賞金獲得で新記録。ジャンプ週間で小林陵ほど稼いだ選手はいない」と、記録的な賞金額であることを伝えた。

 全日本スキー連盟が定める五輪代表選考期間が終了し、いよいよ2度目の大舞台が迫るが「まだあんまり五輪まで考えられない。やっと近づいてきたけど」と素っ気なし。2度目の五輪こそ平常心を取り戻し、黄金の曲線を描く。

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