東海大大阪仰星“夏冬2冠”へデータが後押し 夏のセブンス王者6校中4校が花園も制覇

[ 2022年1月8日 05:30 ]

全国高校ラグビー大会決勝進出校比較                                     
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 第101回全国高校ラグビー大会は8日に大阪府東大阪市の花園ラグビー場で決勝が行われる。4大会ぶり6度目の優勝を狙うAシードの東海大大阪仰星(大阪第2)は、昨夏の全国高校7人制大会に続く“夏冬2冠”に期待がかかる。前回、7人制を制した15年度は花園も優勝。7人制MVPのWTB御池蓮二(3年)ら選手は吉兆を感じながら国学院栃木(栃木)に挑む。7日は両校がオンライン取材に応じた。

 東海大大阪仰星は、唯一全国高校7人制大会に優勝した15年度に、花園も制した。過去1回ながら、夏冬の関連性について、湯浅大智監督は「それだけ、ハードワーカーがそろっているということでしょう」と分析した。

 7人制は、15人制と同じ面積を半分以下の人数でプレーする。両者で戦術は大きく異なるものの大事な部分は、「しんどいプレーを選べるということ」と、変わらないという。

 指揮官の言葉どおり、7人制のレギュラー、No・8薄田主将、フランカーの松沼と春名、SH石田、CTBの野中と中、WTB御池は、今大会も攻守で大活躍している。全員、トライを挙げた。

 昨夏の高校セブンズMVPのWTB御池は、夏に手にしたチームと個人のタイトルが「すごく自信になった」と、大暴れを誓って大会に入った。50メートル6秒3の足で、ここまで2トライ。「局面を打開するプレーをしたい」という決意を、国学院栃木との決勝戦でも発揮するはずだ。

 14年に始まった夏の7人制は過去6回しか行われていないものの、優勝校のうち、のべ4校が冬の花園も制した。この4校は15人制で行われる春の全国高校選抜大会も制して3冠を達成しているため、春と夏に強いチームは、冬も強いのだが、別のデータもある。

 7人制が行われていなかった00年から13年(11年は中止)に開催された選抜13回のち、春の王者が冬も制したのはのべ5校のみ。夏の王者が冬も強い傾向は、今年も発揮されるか。(倉世古 洋平)

 ○…春の全国高校選抜大会と冬の全国高校大会を制したのは次ののべ5校。01年度・啓光学園、06年度・東海大仰星、08年度・常翔啓光学園、09年度・東福岡、10年度・東福岡(冬は桐蔭学園と両校優勝)。夏の全国高校7人制大会と冬の花園を制したのは次ののべ4校。いずれも春を制して3冠を達成している。14年度・東福岡、15年度・東海大仰星、16年度・東福岡、19年度・桐蔭学園。今年度の春の優勝は東福岡だった。(学校名は出場校当時)

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