【高校ラグビー】初の頂点を逃した国学院栃木・吉岡監督 脳しんとうで欠場の白石主将に感謝

[ 2022年1月8日 16:42 ]

第101回全国高校ラグビー大会決勝   国学院栃木5-36東海大大阪仰星 ( 2022年1月8日    花園 )

<東海大大阪仰星・国学院栃木> 試合を終えグラウンドをあとにする国学院栃木・吉岡監督(左)(撮影・大森 寛明)
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 ノーサイドまで国学院栃木のラグビーを出し切った。粘り強いディフェンスで何度も東海大大阪仰星の前進を阻み、ボールを奪い返した。27度目の花園出場で初の決勝進出。そして準優勝。歴史に新たなページを刻んだ。

 初戦の2回戦でロックの白石和輝主将が脳しんとうで退場。大会規定により、以後の出場が出来なくなった。支柱を欠きながらも、チームは「キャプテンに優勝旗を」との誓いでひとつにまとまった。前半22分にはラインアウトからのモールを押し込み、反撃のトライに成功。フッカー吉田温広は体を張ったジャッカルで何度も危機を救った。

 白石主将に続いて、決勝では攻撃のポイントにもなっていた2年生FB青柳潤之介が右ヒザを負傷して交代。それでもチームは最後まで闘志を前面に出し続けた。

 34年間、チームを指導してきた吉岡肇監督(61)は「私も高校(国学院久我山)時代は銀。今回も銀だった。でも銀には愛着がある。金にこしたことはないけど、この選手たちと銀友だち、銀仲間になれた。チームは花園で伸びるとよく言われるけど、5試合もやって本当に実感した。ただ和ちゃん(白石主将)を日本一の主将にできなかったのが残念。離脱しても、あれだけチームを鼓舞してくれた。まさしく日本一にふさわしい主将だった」と白石主将のキャプテンシーをたたえた。

 ▼国学院栃木・SO伊藤(悔し涙を流し)「本当に自分が足を引っ張ってしまった。一番冷静でないといけないポジションで、周りが体を張ってくれているのに、やらなければいけないことをやらずに、勝手なプレーで周りをいかせなかった」

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