東海大大阪仰星V6 「小さな恋のうた」を弾き語りする薄田主将が奏でたチーム愛のメロディー

[ 2022年1月8日 15:35 ]

第101回全国高校ラグビー大会決勝   東海大大阪仰星36-5国学院栃木 ( 2022年1月8日    花園 )

<東海大大阪仰星・国学院栃木>チームメートに胴上げされる東海大大阪仰星・薄田主将(撮影・北條 貴史)
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 東海大大阪仰星(大阪第2)のNo・8薄田周希主将(3年)は、部員110人をまとめ上げ、チームを6度目の頂点へ導いた。誰もが認めるハードワーカーで、ラグビー哲学を「1人がさぼれば、誰かがしんどい思いをするスポーツ。僕がしんどいことを選択することが勝利に近付く」と掲げる。

 疲労困ぱいでも、1メートル80、97キロの体で激しく相手に当たり、最後まで突破役を担った。

 天理、東福岡と並ぶ歴代4位タイの6回目の優勝を果たしたチームの歴史をひもといても、後世に語り継がれる名キャプテンだ。グラウンドに立てば思いやりのある闘将。「言葉とプレーで引っ張りたい」という妥協なき姿勢を貫くが、学校生活では「ずっと厳しいキャラでも良くない」とメリハリを効かせる。

 コロナ禍元年の昨年は、体育祭や文化祭といった学校行事が全て中止になった。今年は、それらに代わる学年ごとのリクリエーションの行事が行われた。主将は「せっかくだから、盛り上げたい」と、昨年の「おうち時間」でマスターしたギターを手にして、生徒300人の前で弾き語りを披露。MONGOL800の名曲「小さな恋のうた」で、歓声と拍手を誘った。

 今年は、高校日本代表候補に名を連ねるだけでなく、“飛び級”で20歳以下日本代表候補にも選ばれた。東海大に進学予定。プレー面でも人間性でも、大学ラグビー界を引っ張る存在になりそうだ。 

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