五輪内定会見 陸上男子3000メートル障害・三浦龍司「挑戦者として世界で戦っていけるように」

[ 2021年6月28日 14:37 ]

男子3000メートル障害決勝で水しぶきを上げて疾走する三浦龍司(撮影・北條 貴史)
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 東京五輪の代表選考会を兼ねた陸上・日本選手権(24~27日、大阪ヤンマースタジアム長居)で代表入りを決めた選手の記者会見が28日、行われた。

 男子3000メートル障害の三浦龍司(19=順大)は「五輪での目標はタイムとしては8分10秒前半を出し、安定して決勝に残ることです。決勝で勝負すること。初めての五輪なので挑戦者として世界で戦っていけるようにしたい」と抱負を述べた。

 コロナ禍が直撃したここまでの道のりを振り返り「大学には入学したけれど地元に戻って練習となって。練習できるグラウンドが封鎖されて思うような練習もできなかった。いざ試合始まって、無観客の中でのレースもあり、当たり前のように一喜一憂できていた空気が当たり前じゃなくなったと感じました。思い出の共有とかスポーツの喜び、悔しさを共有できないのは悲しいことだったんだと痛感しました」と心境を明かした。「コロナで失われた部分が五輪を境に戻ってくればいいかなと思います」と語った。

 決勝では終盤の転倒をものともせず、自身の記録を1秒47上回る8分15秒99で初優勝を飾り、東京五輪代表を決めた。

 ◇三浦 龍司(みうら・りゅうじ) 2002年(平14)2月11日生まれ、島根県浜田市出身の19歳。小学1年から陸上を始め、浜田東中ではジュニア五輪などに出場。京都・洛南高では19年インターハイ3000メートル障害で2位。20年10月の箱根予選会では1時間1分41秒で大迫傑のハーフマラソン20歳以下日本記録を更新。今年5月の東京五輪テスト大会で8分17秒46を出し18年ぶりに日本記録を更新した。1メートル67、55キロ。

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