男子110M障害・高山峻野が3位で五輪代表に 欠場の練習仲間・青木の分まで「死ぬ気で頑張りました」

[ 2021年6月28日 05:30 ]

陸上・日本選手権兼東京五輪代表選考会最終日 ( 2021年6月27日    大阪市・ヤンマースタジアム長居 )

表彰台でメダルを手にする(左から)2位の金井、優勝の泉谷、3位の高山(撮影・北條 貴史)
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 男子110メートル障害で、泉谷駿介(21=順大)が13秒06(追い風1・2メートル)の日本新を出して初優勝した。2位に入った金井大旺(25=ミズノ)が持っていた13秒16の日本記録を大幅に塗り替えた。3位・高山峻野(26=ゼンリン)までの3人が、東京五輪参加標準記録を既に突破していたため、代表に決定。今夏、サムライ・ハードラーがこの種目初のメダルを狙う。

 今年4月、金井に塗り替えられるまでの日本記録保持者だった高山は背中に故障を抱えながら3位に食い込んだ。フライング失格で、ライバルが減る“幸運”も重なり「悪運が強い…」と複雑な表情。ケガの影響でアップもままならず弱気になっていたが、練習仲間で女子100メートル障害を欠場した青木益未(七十七銀行)からハッパを掛けられ奮起。「青木の分まで、死ぬ気で頑張りました」と最後は笑顔だった。

 ◆高山 峻野(たかやま・しゅんや)1994年(平6)9月3日生まれ、広島県出身の26歳。男子110メートル障害で15、17、19年日本選手権優勝。17、19年の世界選手権に出場し19年は準決勝進出。19年に2度の日本 新記録(当時)を樹立。自己ベストは13秒25。広島工大高、明大出、ゼンリン。1メートル82。

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2021年6月28日のニュース