砂村光信氏 松島&姫野のプレーに感じられた本場で戦ってきた自信

[ 2021年6月28日 02:30 ]

ラグビーリポビタンDツアー2021   日本代表10―28全英・アイルランド代表ライオンズ ( 2021年6月26日    英エディンバラ )

<全英・アイルランド代表ライオンズVS日本>存在感を発揮した松島(AP)
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 【砂村光信 視点】松島と姫野のプレーには本場で戦ってきた自信が感じられた。松島は日本選手が苦戦する英国の深い芝にも対応してスピードを落とさず走れていたし、姫野は強化されたフィジカルを生かしてスター選手にも迷わず当たっていた。ただし、強引に当たって倒され、ターンオーバーされてしまう他の選手とは異なり、姫野は自分で体をコントロールし、相手のタックルポイントを少しずらしながらスペースへ入っていく。完全にはつかまらないから倒れにくく、自分で足をかいて少しでも前へ進むことができる。これならサポートする選手も楽で、少人数で早くボールを出せる。

 SH斎藤は持ち味のボールさばきで速いテンポをつくっていた。主にサントリーの選手へ放っていたフラットパスが他の選手とも息が合ってくれば、攻撃の幅は広がる。途中出場したプロップのミラーとヴァル、ロックのコーネルセンも良い仕事をした一方、リザーブの松田を出す機会がなかったバックスは選手層が課題として残った。前半の苦戦は久しぶりに強い相手と戦ったブランクが大きいだけに、貴重な経験はなるべく多くの選手に積ませたい。アイルランド戦のメンバーが注目される。(元U―23日本代表監督)

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2021年6月28日のニュース