新谷仁美 レース直前の招集場でも泣いていた 「応援やお気持ちが私に生きる力を持たせてくれた」

[ 2021年6月28日 05:30 ]

陸上・日本選手権兼東京五輪代表選考会最終日 ( 2021年6月27日    大阪・ヤンマースタジアム長居 )

<陸上日本選手権>女子5000メートル決勝 2位でゴールする新谷仁美(撮影・北條 貴史)
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 日本記録を持つ女子1万メートルで東京五輪代表に決まっている新谷仁美(積水化学)が、女子5000メートルで15分13秒73で2位に入り、五輪代表に決まった。

 レース終了後の27日に、新谷は自身のツイッターを更新。「応援ありがとうございました!結果としては喜べるものではありませんが、逃げずにスタートできて良かったです(プロ失格ですねw)」(全て原文のまま)と投稿。さらに「招集場の前で緊張と恐怖から泣いてしまい、逃げたいという気持ちから棄権しようとしてました」と、レース直前の様子を赤裸々に告白した。

 新谷はレース後のオンライン取材でも涙を流し、棄権しようか迷うほど追い込まれていたことを明かしていたが、「ここで逃げたら五輪なんてもっと怖い」と自らを奮い立たせてスタートラインに立ったという。

 ツイッターではその後、「スポーツファンの多くの方は選手から元気や勇気をもらえてるとおっしゃってくださいますが、私は逆です。皆さんの応援やお気持ちが私に生きる力を持たせてくれるます。コロナ禍になりより一層強く感じています。選手に寄り添ってくださる皆さんの優しさ、本当にありがとうございます」とファンや支援者に感謝し、最後に「戦うと決めた以上頑張ります!」と東京五輪での力走を約束していた。

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