古江、五輪届かず涙 出場条件の逆転Vへ9差8位から狙うも伸ばせず11位

[ 2021年6月28日 05:30 ]

女子ゴルフツアー アース・モンダミン・カップ最終日 ( 2021年6月27日    千葉県 カメリアヒルズCC=6639ヤード、パー72 )

東京五輪出場を果たせなかった古江はインタビュー後、目頭を押さえる
Photo By 代表撮影

 首位に9打差の8位から出た古江彩佳(21=富士通)は71とスコアを伸ばせず、通算8アンダーの11位に終わり、優勝が絶対条件だった逆転での東京五輪出場はならなかった。今大会予選落ちした稲見萌寧(21=都築電気)の代表入りが決定的。初日から首位の菊地絵理香(32=フリー)が68をマークし、通算20アンダーで逃げ切り。17年3月以来のツアー通算4勝目を完全Vで飾った。

 ホールアウト後、古江はしばらくは涙が止まらなかった。優勝の菊地とは12打差。大会後の世界ランキングで日本勢2番手の稲見を超えられない見通しとなり、東京五輪代表争いから脱落。4日間を「五輪のことを考えすぎて、自分のプレーができなかった」と震える声で振り返った。

 2番でカラーからの7メートルをねじ込んでバーディーとしたが、序盤から3メートル前後のパットがことごとくカップに嫌われ、試合の流れをつかむことができない。我慢しきれずに左ラフからの第2打をグリーン手前に外した7番でボギー。「何してるんだろう」。プレー中にもあふれそうになる涙を必死にこらえた。

 「オリンピックはゴルフをやっていく上で自分の目指すところかなとは思います。それにはまず自分のプレーができること。落ち着いて、笑顔で、また、楽しいラウンドができたら」。これで古江の東京五輪争いは終幕。次戦は7月1日開幕の資生堂レディース。気持ちを切り替え、賞金ランキング3位につけるシーズンに臨む。

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2021年6月28日のニュース