リオ金に0秒01差!男子110M障害でメダル見えた 泉谷駿介、日本新13秒06で五輪切符「ビックリ」
陸上・日本選手権兼東京五輪代表選考会最終日 ( 2021年6月27日 大阪市・ヤンマースタジアム長居 )
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男子110メートル障害で、泉谷駿介(21=順大)が13秒06(追い風1・2メートル)の驚異的な日本新を出して初優勝した。今季世界3位、16年リオデジャネイロ五輪では金メダルの記録にあと0秒01に迫るタイム。従来の自己記録を0秒24も縮め、2位に入った金井大旺(25=ミズノ)が持っていた13秒16の日本記録を大幅に塗り替えた。3位・高山峻野(26=ゼンリン)までの3人が、東京五輪参加標準記録を既に突破していたため、代表決定。今夏、サムライ・ハードラーがこの種目初のメダルを狙う。
ゴール横の小さな電光掲示板で、泉谷の速報タイムが「13秒06」と記された。どよめいた。それはそうだ。リオ五輪の金メダルに0秒01と迫る驚異的なタイム。直後、場内で「ただいまの記録は13秒16」と放送され、一瞬、現実へ引き戻されたスタンドは十数秒後、巨大スクリーンに映し出された「13秒06」の表示に再び、拍手と歓声に包み込まれた。
「ここまで来たなという感じですね。競技人生で13秒1台を目標にしていた。それを飛び越えて、自分でもビックリしています」
1カ月前、関東学生対校選手権で13秒05を出した。追い風5・2メートルで参考記録になったものの、体はスピードを覚えていた。「インターバルの刻み、ハードリングの全てが今回につながった」。前半が速い大外の金井に食らいつき、中盤から突き抜けた。「いつもよりハードルにぶつけずに行けた」。フライングで2人が失格。スタートをやり直したが、集中力は切れなかった。今季世界3位と驚異の日本新を出した。
19年に当時の日本タイ記録13秒36を出し、世界選手権代表に選ばれたが、現地ドーハで右太腿裏を肉離れして欠場した。「その悔しさが原動力になって、冬季練習を歯を食いしばってやった」。今季は春から好調だった。日本室内選手権の60メートル障害で予選、決勝で立て続けに日本新。神奈川・武相高で八種競技選手。昨年は関東学生対校選手権で三段跳び王者になり、走り幅跳びでも2位になった。マルチに活躍する“バネの塊”は「基礎体力が付いて力が付いた」とブレークした。
18年に金井が14年ぶりに日本記録(13秒36)を塗り替え、110メートル障害は戦国時代に突入した。自身と高山が参戦し、ここ4年でタイを合わせると8回も日本記録が出た。タイムは0秒3も縮まった。3人で切磋琢磨(せっさたくま)する間に世界が近くなった。
「特に変わった練習をせず、このまま行くイメージです」。大仕事をしながらひょうひょうとした雰囲気を崩さなかった21歳。かつて「世界から最も遠い」と呼ばれた競技だが、個人のトラック種目で日本男子初となるメダル獲得はもう、夢物語ではなくなった。
◆泉谷 駿介(いずみや・しゅんすけ)2000年(平12)1月26日生まれ、神奈川県出身の21歳。緑が丘中で陸上を始める。中学では短距離と四種競技に取り組み、武相高時代の17年には全国高校総体の八種競技で優勝、三段跳びで3位に入った。順大進学後に110メートル障害に軸足を置き、19年日本選手権2位。同年の世界選手権は負傷棄権した。1メートル76、70キロ。
▽過去の五輪の男子110メートル障害 世界と差があった種目で、64年東京大会の安田寛一を最後に予選突破者が出ていない。東京の後、92年バルセロナまでは出場すらできなかった。その後も出場は00年シドニー、04年アテネ、08年北京、16年リオデジャネイロ。
≪今季世界最速は12秒81≫110メートル障害の今季世界最高は19年世界選手権覇者・グラント・ホロウェイ(米国)の12秒81。26日の全米五輪選考会で世界記録まで0秒01に迫る歴代2位の好記録をマークした。2番手にリオデジャネイロ五輪金メダルのオマール・マクロード(ジャマイカ)がつける。リオ五輪の決勝進出ラインは13秒41、優勝タイムは13秒05。泉谷、金井が持つ記録なら決勝進出はもちろん、メダルも十分に狙える。
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