ジェームズ無念のクライマックス 4人に囲まれ最後のシュートは打てず

[ 2020年10月10日 15:03 ]

NBAファイナル第5戦   ヒート111―108レイカーズ ( 2020年10月9日    オーランド )

チームメートに指示するレイカーズのジェームズ(AP)
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 40得点をマークしてもなお優勝に届かなかったレイカーズのレブロン・ジェームズ(35)は「自分はペイント内で2人のディフェンダーを引きつけた。そしてトップの位置に優勝を決めることができるスリー(3点シュート)を打てる選手を見つけた。信頼していたからパスを出したまでだ」と最後の場面を振り返った。

 試合は第4Qの残り3分16秒からリードする側が7回入れ替わるシーソーゲーム。レイカーズは残り21・8秒、この日28得点を挙げたアンソニー・デービス(27)がゴール下でシュートを決めて108―107としていた。しかしその5秒後、このシリーズ2度目のトリプルダブルを達成したヒートのジミー・バトラー(31)への対応が遅れ、デービスがドライブインからのシュートを阻止したものの反則をコールされた。

 フリースローをバトラーに決められてスコアは108―109となり、残り時間は16・8秒。ただし時間を使い切ってシュートを決めれば、レイカーズにとって17回目、ジェームズにとってはキャバリアーズとヒート時代を含めて4回目のファイナル制覇が決まるところだった。

 最後のオフェンスでジェームズはトップの位置から右サイドを突破。しかしヒートは完全にこの動きを予想しており、マッチアップしたバトラーだけでなく、ダンカン・ロビンソン(26)もダブルチームで密着。レイカーズのフランク・ボーゲル監督(47)は「確かに彼(ジェームズ)はチームのすべてを背負っているが、あの場面では2人にマークされ、3人目も近寄っていた」と語っていたが、実はバトラーとロビンソン以外に、ジェイ・クラウダー(30)とバム・アデバイヨ(23)も距離を詰めて手を出していた。

 1対4。さすがのジェームズもこれではシュートは打てず“Bプラン”に変更。トップの位置には3点シュートの通算成功率が40%に達していたベテランのダニー・グリーン(33)がいたので、ジェームズはインサイドからパスを出してグリーンにすべてを託した。

 しかしボールはリングのやや手前に当たって跳ね返り、このあとせっかくマーキーフ・モリス(31)がリバウンドをキープしながら、自分ではシュートを打たずにゴール下にいたデービスにパスをしようとしてこれがターンオーバーとなってしまった。

 ジェームズは「彼(グリーン)を信頼していたからパスを出した。でもシュートは入らなかった。それだけのことだ」と淡々とコメントしたが、理想はやはり自分自身が“フィニッシャー”になることだったはずだ。

 細かいミスも目立った。レイカーズのセンター、ドワイト・ハワード(34)は第3Qにバトラーに対してフレイグランド・ファウル(過度の反則)を犯し、第4Qにはアレックス・カルーソ(26)とカイル・クーズマ(25)が3点シュートを成功させた相手選手に対して反則をコールされるなど、“不要”だったはずのフリースロー(FT)を大事な試合で少なくとも3本献上(3本とも成功)。この3本のFTがなければ最終局面の状況は違っていたはずで、小さなミスが“大きな結果”につながる一戦となった。

 ヒートはFTを22本中21本成功させ、「レイカーズに勝つには完ぺきな内容が必要だ」と語っていたバトラーは12本放って失敗はなし。バスケットボールで最も基本的で単純なプレーが、勝者と敗者を分けた試合だった。

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