ケンブリッジ復活「10秒03」3年ぶり自己ベスト更新 今季好調の桐生に勝った

[ 2020年8月30日 05:30 ]

陸上 ナイトゲームズ・イン福井 ( 2020年8月29日    福井市・福井県立陸上競技場 )

桐生(左端)らを下し、優勝を飾ったケンブリッジ飛鳥(右端)=撮影・北條 貴史
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 男子100メートル決勝で、ケンブリッジ飛鳥(27=ナイキ)が日本歴代7位タイの10秒03(追い風1メートル)を出して優勝した。予選でも10秒05(追い風0・9メートル)の好タイムで走り、2レースともに桐生祥秀(24=日本生命)を僅差で抑えた。近年は低迷が続いていたが、10秒08の自己記録を3年ぶりに更新し、完全復活を印象付けた。大会は、今季の陸上競技で初めて1000人単位の観衆を入れて開催され、約2700人が来場した。

 
 また100メートル戦線が騒がしくなる。ケンブリッジが復活を遂げたのだから。決勝は桐生とほぼ並んでゴール。先にタイムの10秒03が確定したが、順位の表示は数十秒後。本人には気が遠くなりそうな長い時間を経て、1位が決まると、万歳するように寝転んだ。夜空につい語りかけた。

 「17年以降満足がいく記録が出なくて。ハイレベルなレースで優勝するのも久しぶりだったので、ここまで帰って来られて良かったという気持ちでした」

 3年前の自己ベストと違うのは、蓄えたヒゲだけではない。課題の前半でリードされなくなった。スタートから桐生に並ぶようにピタリと着き、最後にほんの少し前に出た。10秒05の予選も同じ展開で先着。序盤が速くなった分、「レースの流れが変わって走りのリズムが変わった」。23日の試合は武器とする追い込みが届かずに桐生に敗れたが、1週間で進化を果たした。

 16年リオ五輪の400メートルリレーはアンカーで銀メダルを獲得。その時もスタジアムに寝転んで夜空を見渡した。しかし、17年6月に当時自己記録の10秒08を出した後、故障と不振に苦しんだ。17年、19年の世界選手権400メートルリレーは、決勝を走れなかった。9秒台が3人出た100メートルでも蚊帳の外だった。
 「世界選手権で悔しい思いをたくさんしたり、不安というか、焦りもあった」

 今季はトレーナーを付けて重い負荷の筋トレをやめた。それが前半のスピードアップにつながった。約2700人が入った今季初の有観客試合で「モチベーションが違う」と力に変えた。次のターゲットは9秒台しかない。

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