バックスが2年連続で東地区準決勝に進出 先発したマシューズがボイコット当日の模様を説明

[ 2020年8月30日 07:01 ]

試合前の国歌斉唱で全員が膝をついたバックスとマジックの選手とコーチたち(AP)
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 NBAは29日に4日ぶりにプレーオフを再開し、警官による黒人男性への発砲事件に抗議するために26日の試合をボイコットした東地区全体1位のバックスは118―104(前半67―50)で8位のマジックを退けて4勝1敗。初戦こそ落としたものの4連勝を飾り、2季連続で地区準決勝に進出した。

 最優秀ディフェンス賞を受賞し、2季連続のMVPも濃厚となっているヤニス・アデトクンボ(25)は前半での22得点を含め28得点と17リバウンドを挙げて勝利に貢献。W杯中国大会の米国代表だったクリス・ミドルトン(29)も21得点を稼いできびしい状況下で迎えた試合で白星をもぎ取った。

 先発したガードのウェズリー・マシューズ(33)は試合前にボイコット当日の模様とその後の反応を説明。「ユニフォームに着替えていたが、試合開始時間が過ぎてもロッカールームに数時間いた。相談することなしに試合をしないことにしたので不戦敗を覚悟していたがマジックがそれを断り、リーグ側も理解してくれた」と緊迫していた当日のチーム状況を振り返った。

 同選手は迷惑をかけたことについては謝罪。しかしNBAがその日の他の2試合を延期し、大リーグや女子プロバスケのWNBA、メジャーリーグ・サッカー(MLS)、さらにテニスの大坂なおみ(22)にも抗議のボイコット運動が広がったことを受けて「自分たちの行動が流れを変えることになるとは思わなかったが、正しい決断だったと思う」と語り、マイク・ブデンホルザー監督(55)も「謝罪するような行動ではない」と選手たちの選択を称賛した。

 マシューズはその後、ウィスコンシン州関係者と連絡を取ったことと、23日に背後から7発の銃弾を浴びて病院に搬送され、下半身が麻痺しているにもかかわらず手錠でベッドにつながれていたジェイコブ・ブレイクさん(29)とその家族と電話で話したことも紹介。ブレイクさんが「あなたたち(バックス)の思いを知ってみんな泣いています」と語り、「彼(ブレイクさん)と彼の両親に笑顔を届けられと思う」とロッカールームで起こった“奇跡的な交流”についても明らかにした。

 東地区ではすでに2位ラプターズ、3位セルティクス、5位ヒートがそれぞれ4戦全勝のスイープで1回戦を突破。リーグ最高勝率だったバックスは一歩遅れを取っていたが、ボイコット明けの試合を制して東地区4強の仲間入りを果たした。なお地区準決勝のカードはバックス対ヒート、ラプターズ対セルティクスとなった。

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