笹生優花 2大会連続優勝!10代で史上3人目 降雨でスタート遅れ、波乱含みの展開制す

[ 2020年8月30日 17:21 ]

女子ゴルフツアー ニトリ・レディース最終日 ( 2020年8月30日    北海道・小樽CC=6695ヤード、パー72 )

2戦連続優勝を決めてトロフィーを手にする笹生優花(代表撮影)
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 女子プロゴルフツアー今季第3戦となるニトリ・レディースの最終ラウンドが30日に行われ、1打差の単独首位からスタートしたプロ1年目の笹生優花(19=ICTSI)が5バーディー、2ボギー、1ダブルボギーの71で回り、通算13アンダーで2大会連続優勝を飾った。2週前の今季第2戦、NEC軽井沢72でのプロ初優勝に続く2勝目。10代での2大会連続優勝は宮里藍、畑岡奈紗に続く史上3人目、プロ初勝利からの2大会連続優勝も史上4人目の記録となった。通算11アンダーの2位には地元・北海道出身でホステスプロの小祝さくら(22=ニトリ)が続いた。

 降雨によってスタートが3時間30分遅れ、ツアー史上初のセカンドカットが行われた波乱含みの最終日。勝負を分けたのは2位の小祝さくらと1打差で迎えた12番パー3だった。両者ともにティーショットはグリーン手前のラフへ。先に打った笹生はピッチエンドランで、直接カップインさせてバーディーを奪った。小祝は1メートルショートしてパー。ここで初めて、差が2打に広がった。その後は一度も首位を譲ることなく、2勝目を飾った。

 今大会の勝利で、プロ1年目の今季の獲得賞金は5904万円。プロ3戦目での生涯獲得賞金5000万円突破は、申ジエと畑岡奈紗の8試合を更新するツアー最速記録となった。さらに今季3大会中、2大会を制したことで賞金ランキングでもトップに立った。

 平均飛距離260ヤード超の1Wが武器の大型新人。初優勝時にはそのプレースタイルに加え、最終日に着用した赤と黒のウェアから“女ウッズ”と呼ばれている。日本人史上初のメジャー制覇を果たしたレジェンドの樋口久子氏(74)はテレビの解説で「別格だなと思いました」と絶賛。米ツアーに参戦中の渋野日向子に続く、新たなスター誕生の予感だ。

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