豪栄道引退 33歳“花のロクイチ組”大関陥落で決断 潔く土俵に別れ

[ 2020年1月28日 05:30 ]

初場所で5勝10敗、大関から陥落した豪栄道。現役引退の意向を固めた
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 大相撲の大関・豪栄道(33=境川部屋)が現役引退の意向を固めた。日本相撲協会の芝田山広報部長(元横綱・大乃国)が27日、明らかにした。カド番だった初場所で5勝10敗と負け越し、ご当地の大阪で行われる春場所(3月8日初日、エディオンアリーナ大阪)での関脇転落が決まっていた。引退手続き完了後、正式発表となる。今後は親方として後進の指導に当たる見通し。

 “花のロクイチ組”の徳勝龍が優勝を飾った場所で、同い年で長らく大関を守ってきた豪栄道が土俵から去ることになった。「勝負の場所」と捉えていた初場所を5勝10敗で終えると、覚悟を決めたかのように「自分の持っている力を出し切れた」と話していた。

 師匠の境川親方(元小結・両国)は初場所千秋楽の26日、進退問題に関して「続けるにしろ辞めるにしろ、ちゃんとした形で報告する。今は何とも言えない」と結論を先送りにしていたが、一夜明けたこの日、豪栄道が引退を決断したもよう。師匠を通じ、日本相撲協会にも意向が伝えられた。

 豪栄道は昨年九州場所初日に左足首を負傷して途中休場。思うように回復せず、初場所に向けて本格的な稽古を再開したのは年が明けてからだった。低く鋭い当たりから右四つで攻める相撲が影を潜め、12日目に負け越しが決まっていた。

 その相撲人生は男気に満ちあふれていた。脇腹を痛めてテーピングを施して土俵に上がっても「蚊に刺されただけ」と表情一つ変えずに答えた。大関在位は史上10位の33場所に及んだが、相次ぐケガもあってカド番は9度を数えた。それでも「痛い」と口にすることはなく一切、ケガを言い訳にしなかった。そして16年秋場所では史上初のカド番での全勝優勝。今場所、陥落が決まっても千秋楽まで相撲を取り続けたのは、豪栄道なりの美学だった。押し相撲の阿武咲を右四つに組み止めながらも下手投げで転がされた一番が最後の相撲となった。

 大阪府寝屋川市出身で、3月の春場所はご当所だった。10勝を挙げれば1場所で大関返り咲きだったが、それをよしとはしなかった。親しい関係者に「関脇に落ちたら引退する」と告げていた男は、潔く土俵に別れを告げた。

 ◆豪栄道 豪太郎(ごうえいどう・ごうたろう=本名・沢井豪太郎)1986年(昭61)4月6日生まれ、大阪府寝屋川市出身の33歳。小5でわんぱく横綱。埼玉栄3年で高校横綱。初土俵は05年初場所。06年九州場所で新十両。07年秋場所で新入幕。14年秋場所で新大関。16年秋場所で幕内初優勝。三賞は殊勲賞5、敢闘賞3、技能賞3。大関在位33場所は史上10位。通算成績696勝493敗66休。得意は右四つ、寄り、首投げ。1メートル83、160キロ。独身。

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